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内容説明
小さな町の電器屋さんが20年連続黒字を達成!
値引きせずに顧客の心をつかんで売る極意が分かる
大手家電量販店やインターネット通信販売の普及に押され、次々に消えていく「町の電器屋さん」。
そんな中、東京町田市にある小さな町の電器屋さん「でんかのヤマグチ」は、なんと20年連続の黒字を達成しました。
近隣への家電量販店の大量出店、消費増税に伴う反動減、近くの道路の拡幅工事に伴う意図せざる店舗の移転━━。これまで数々のピンチに見舞われてきました。ところが山口勉社長は諦めません。家電が必要かどうか探るために店員が顧客の家を訪ねる「御用聞き」営業と店舗営業に磨きをかけ、粗利利益率約40%をきっちり確保しています。
値引きに頼らず、徹底して顧客の心に寄り添うサービスを提供することで、固定ファンをつかんで離さない。その販売術の極意を具体的なエピソードをふんだんに盛り込みながら、分かりやすく解説しました。社員の御用聞き営業にも1日密着。どのように顧客の自宅でコミュニケーションを取り、家電を売るのか。その一部始終を詳しく紹介しています。
モノが売れない。売れても利益がほとんど出ない。成熟する国内市場での生き残り方が分からない。こんな悩みを抱える方々に役立つ情報が満載の1冊です。
第1章 なぜ町の電器屋さんが20年連続黒字なのか
第2章 「脱・値引き」で稼ぐ売り方の極意
第3章 稼げる売り方が定着する 10の実例
第4章 逆境のときこそ売り方を工夫するチャンス
第5章 訪問営業密着ルポこれが売れる瞬間だ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
20
訪問販売は時代遅れで客に迷惑しかかけないと思っていたが、すぐに売らず、御用聞きに近く、修理を手伝う、客の悩みを聞くという関係づくりをしてから客に合った家電を売るという商法はなるほどと思った。また、店でイベントをおこなう、家電以外の野菜やヒット商品を置くという一見利益に結びつかない方法もお客との接点を増やす作戦ということがわかった。結果的には三方よしという形になっているので完成されたビジネスモデルだと思った。しかし、若年層をどう取り込むかが課題。都市住民かつ若者は自分を含めて訪問販売自体に嫌悪感が強い。2017/12/24
小野靖貴
1
ヤマグチは、売り場面積430平米ほどの町の小さな電器屋である。2015年9月期には20年連続で黒字を達成し、粗利益率は40%という驚異的な数字をたたき出している。 なぜヤマグチはこのような高収益店を作ることができたのか? それはひとえにヤマグチが、価格ではなく顧客サービスを徹底する方針に切り替えたからである。 値引きしないかわりに、家電の設置や修理・不具合の点検などサービスを徹底し、地元密着型で一人ひとりのお客さんを大切にするという方針である。2024/04/29
ゴブソン
1
値引きして疲弊することを避けるために行なったのが、細やかなサービスを徹底的に行なうこと。大事なことは、粗利益確保のための、脱値引き・サービス向上であり、既に安売りしている店が「お客様の満足のため」とかいって、サービスまでも無理に向上させているわけではないということだと思う。サービスは、無料ではない。2018/11/30
まめタンク
0
2019年157冊目。大手家電量販店のように値引き販売はしない。周囲を安売り量販店に囲まれながら、利益率40%を誇る驚異の電気屋さん。その手法は徹底した顧客重視。サザエさんのミカワこサブちゃんのように顧客の自宅を訪問し、顧客に寄り添う。家電屋さんなのに、店頭でスイカがバカ売れ。ネット通販の徹底した値引き販売がある種の正解だとすれば、でんかのヤマグチの顧客主義もある種の正解です。ただ、でんかのヤマグチは多店舗化して上場といった目標はないようで、個人的には利益至上主義に反する新しい形なのかな?と感じました。2019/05/24
miporin
0
経営目線で見れば興味深いしお金のある高齢者からのニーズをうまくキャッチした営業方法(値引きはせずにサービスをとにかく手厚く)だとは思うが、従業員目線で見てしまうと「うわあ、ここの会社で働くのだいぶしんどいなあ」と思ってしまう(´∀`; )2019/01/31