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内容説明
ある夜帰宅したら妻が蒸発、家財道具もまるごと消えていた! 納入されて1時間しか経っていない新車がぶつけられた! 「先生、なんとかしてください」――途方に暮れる人々が駆け込み、著者の法律事務所は今日も大忙し。こじれた人間関係を、失われた財産を、どうしたら回復できるのか? 突然降りかかる理不尽なトラブルを、少しでも未然に防ぐ術【すべ】はないのか? 経験豊富な弁護士が解決への道筋をアドバイス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
23
トラブルは地震と同じでハマったときにこうすればよかったと後悔することが多い。それも実際に巻き込まれてみないとわからない。本書はそれを疑似体験させてくれるので、自分の口座ちゃんと持っておこうとか、家族や兄弟との金銭の貸し借りはなしにしようとか、事前に準備できる。下手な小説よりも面白いが、ここまで人間模様に揉まれる仕事はやだなと思った。小さいころは、医者、弁護士は勉強できる人かつ高収入の仕事としてステータスを感じたが、今はどれもその背負う責任が大きすぎることに気が付いてならなくてよかったと思った。2025/04/25
ユズル
18
ためになりました。やっぱりね、こういうの読むと人間怖いとあらためて思うわ。金が絡むと親兄弟も無いんだわね~2017/04/07
つるちゃん
7
世の中には、考えられないような事があるんですね。警察がなんでも、受理•解決してくれると思ってたら大間違いであって、そうしたトラブルの何かの相談にのってくれるのが弁護士さんであるんだと、色々と勉強になりました。2016/09/03
inarix
6
多くの人々にとって、法律トラブルは他人事のように思えるだろう。だが平凡な結婚生活に、会社での就業中に、隣近所の住人同士の関係に、購入した不動産に、誰にでも訪れる遺産相続の場に、そして不慮の事故に。ごく身近なところでトラブルは起きている。その時、相談できるような人は身近にいるだろうか? いつわが身に降りかかるとも限らないいくつかの事例を、弁護士である著者の経験をもとに紹介するケース・スタディの書。必ずしも過失がないほう、善良なほうが勝つとは限らない、驚きの結果が列挙されています。世の中理不尽なことだらけ。2016/09/04
MOCCO
4
「瞬間蒸発作戦」が面白い。朝、ふだんどおりに家を出た夫が帰宅すると、妻と子供と身の回りの物がなくなっており、「書き置き」だけが残されているという。・・・そんなんになるまで、気がつかないもんなんだー、世のお父さんたちは。残念だ。 民事を扱う弁護士さんは、こういう面白い事件を扱っているのかなー、なんて思いを馳せながら楽しんだ。わずかばかり民法の復習にもなった。2018/01/03