中公文庫<br> 昭和動乱の真相

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中公文庫
昭和動乱の真相

  • 著者名:安倍源基【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 中央公論新社(2016/05発売)
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  • ISBN:9784122062313

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内容説明

警視庁初代特高部長であり、終戦内閣の内務大臣を務めた著者が、警察官僚だからこそ知り得た情報をもとに、五・一五事件、血盟団事件、共産党リンチ事件、二・二六事件などのテロ事件や、満州事変、盧溝橋事件、そして対米開戦などの軍事と、揺れ動く「昭和」の裏面を語る。 〈解説〉黒澤 良

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

CTC

5
77年原書房単行本刊、現在は中公文庫。著者は終戦時の内務大臣で、初代特高部長(小林多喜二殺害時も在任。)。かような経歴もあって戦後A級戦犯、連合国側からは“日本のヒムラー”に擬せられ、しつこく取り調べられた。本書は大正9年に内務省入省して以降、巣鴨からの釈放までを記すものだが、確かに著者は警保局図書課(検閲)に始まり、高知県水産課長などを挟むものの特高課長などを経て、特高部長在任中2.26事件に卒なく対応、下野した時期もあるがトントンと警視総監→内務大臣のため、経歴のみでは“鬼”の様に見えなくもない。2016/04/12

Shinya Fukuda

1
著者は特高部長や警保局長、警視総監等を経て鈴木内閣で最後の内務大臣を務めた人。昭和動乱の真相を語るには最適の人だ。まず最初に大東亜戦争が起きた原因はロンドン海軍軍縮会議にあるという。海軍が条約派と艦隊派に分かれて争ったことにあるとの見立てだ。通説では岡田啓介らが善玉、末次信正らが狷介で大局が見えていなかったとされるが安倍氏によるとそうではないらしい。また支那事変の時も米内光政が交渉打ち切りを主張したのは誤りだったという。山本五十六もミッドウェー作戦の意図が不明という。226事件にも詳しい。文章も読み易い。2022/03/16

熱東風(あちこち)

0
中々に興味深く読ませてもらった。/世間一般的にはロンドン軍縮会議に関しては浜口内閣の“功績”として挙げられることが多いのだが、本著者は異を唱える。その他、岡田啓介、米内光政、宇垣一成などにもあまり良い評価を下していないのが特徴的。(余談だが、この宇垣一成という人物、その人間性がいまいち把握しづらい。)/429頁の終戦決定が聖断によるものではない、という説は盲点だった。確かに事が事だけに、国務大臣の輔弼をすっ飛ばすこともあり得る、などと勝手に思い込まされていたことに気付く。2017/07/16

きょう

0
大変興味深く読めた。面白い。2021/08/14

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