内容説明
この男、正義の味方か。大悪党か。
職も金も許嫁も失った次郎吉は、万事窮して盗賊に。
前代未聞の悪漢登場。
圧倒的な興奮、一気読み必至の時代小説!
許嫁・お里の借金を返すため盗みに入り、所払にあった鼠小僧次郎吉。真人間に戻ろうと決意し四年ぶりに江戸に帰るも、職にはつけず、お里から祝言の予定を告げられる。相手は金儲けのためなら殺しも厭わない呉服屋の呉兵衛。生活に困窮し呉兵衛への恨みも募らせていた次郎吉は、町の仁医・七兵衛の裏稼業を手伝うことに。それをスキャンダル命の瓦版師・亀蔵に嗅ぎつけられ、さらに、お里の真の思惑も明らかになってきて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
23
メディア(瓦版)によって祀り上げられた鼠小僧。「しゃらくせえ」かどうかはともかくこんなにどの登場人物にも全く感情移入できない小説は珍しい。それなのに最後まで読ませてしまうのはすごい。個人的にはせめてお里との関係は悲恋であって欲しかったけれど…。2018/03/27
さく
17
鼠小僧は世間では義賊と人気があるけど、ほんとはそんなことはない。瓦版がそう書いただけ。盗んだ金はすぐに博打と酒に使い、そのくせ自分はあくせく働いていると言う主人公が好きになれない。2017/01/03
えりっち
14
鼠小僧。。ダメ人間なのに ちょっと粋。2017/08/25
kawa
13
鼠小僧が主人公。悪漢の人生はそれなりに興味深いけれど、個人的にはちょっと合わない。2016/07/27
キリン
8
期待した程ではなかった。それでもクライマックスは良かった。2018/11/01