父 水上勉

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父 水上勉

  • 著者名:窪島誠一郎【著】
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 白水社(2016/05発売)
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  • ISBN:9784560082584

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内容説明

日本の近代文学史上、稀代の私小説作家として知られ、数々のベストセラーを生み出した水上勉の生涯を、実子である無言館館主が書き下ろす、注目の力作。戦前、小説家になることを志し、福井から上京した水上は、食うや食わずの状態で転職を重ねながら、やがてある女性と同棲、彼女は一子を設ける。いろいろな事情で父母は幼な子を他家に養子に出すことになるのだが、その子が著者だったことは、これまで水上の『冬の光景』などに詳しい。一方戦後三十余年を経て、著者は「父」と奇跡の再会を果たす。二十年もかけて実父を捜し歩いた記録はNHKの連続テレビドラマで放映されたこともあり、感動的な物語としてよく知られるところとなっている。早い話、父母から捨てられた形ではあったが、その後著者は「父」を許すどころか、敬意をもって接することとなる。本書は〈わたしは父親の真実を知りたいという欲求におそわれる。その「人」に惹かれる。何とかして、その「人」を知りたいと思う〉という著者の強い意欲がもたらしたもので、丹念な資料収集や作品の精読はもとより、何よりも「父」との対話を通じて、評伝を超えた評伝としての姿を見せている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

36
2013.01.27(未読)窪島誠一郎著。 2013.01.27 読んだわけではありません、日経新聞、読書欄からです。 (あとがきのあと) 1941、東京生まれ、作家、美術館主。 1979、長野県上田市に、「信濃デッサン館」、1997、戦没画学生慰霊美術館「無言館」開設。 母のことを書きたかった。 新米作家の父と恋におち、2年間同棲して、僕を産んだ。 書けない、いっそ、父から。 2013/01/27

chuji

2
久喜市立中央図書館の本。2013年1月初版。劇的な父子の再会を経て数十年、戦没画家の作品展示で知られる「無言館」館主が、一所不在の放浪生活を貫き、数々の名作を残した父の生涯を、血縁という不思議な糸を絡ませて描いた伝記。(越前竹人形)を読んだのは四十年以上前の高校時代だったか、、人生色々だなぁ?2018/03/13

miou

2
水上勉の作品からの引用が半分、引用と引用をつなぐ自分の思いが半分。当たり前だけど個人的な思いが強いので、第三者からすると全てを好意的にとることができない部分もあった。所々に出てくる著者の奥様の客観的な意見が読者目線に近いように感じた。水上作品は『五番町夕霧楼』しか読んだことがないので、他の作品も読みたくなった。2016/10/11

savasava

1
前半は父水上勉のことを冷静に書かれているように読めたが、後半、特に子供と名乗ってからの書き振りが、父と小説家水上勉とがないまぜになっていて、少々首を傾げる。家族のことは家族にしかわからない愛憎がある。2013/10/02

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