内容説明
「イスラム国」問題を契機として、中東は大きなターニングポイントを迎えている。欧米・日本メディアが報道しないシリアの“真実”とは何か? シリア問題の変遷、宗教対立、アラブ諸国の戦略など、激動の最新情勢を元在シリア大使が解説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スー
19
96アラウィー派はシーア派の分派と思っていたら、これはアサド政権になってからの事でそれまでは異端と差別されていた。シリアではアラウィー派とシーア派との交流は殆どなくアラウィー派とスンニ派は婚姻等で結び付きがあるがスンニ派は有力な地位をアラウィー派に奪われたという思いもあり複雑な関係。アサド政権はアラウィー派政権ではなくスンニ派やキリスト教も重要な地位にいる世俗政権。イランはイスラエルと対立するシリアが必要なのでアサドを支援している。声ある者は幸いなりアサド政権は発表を控えた為に声の大きい反政府側寄りの2019/06/29
しーふぉ
19
まず著者の主張にあるのはマスコミは欧米の考えに沿った報道ばかりだということ。どちらかと言うとこの人はアサド政権寄りの考えを持っているよう。実際のところは分からず、読んでも真実は分からない。スンニ派とシーア派の違いやヌスラ戦線やヒズボラ、ISなど独特のイスラム世界を少しは理解出来ただろうか…2019/06/28
Francis
9
タイトルに惹かれて購入。タイトルに偽りなし。報道機関が報じないシリアの最新情報を得ることが出来る。著者は親シリア政府なので、その辺りを考慮して読んだ方が良いとは思うのだが、報道機関やfacebook,YOUTUBEなどのsnsが報じる内容があまり信用できないらしいことがわかる。バシャール・アサド現シリア大統領率いるシリア政府の政策も案外まともなものだったようで、シリア内戦とは一体何なのだろうか?と強い疑問を押さえることが出来なくなった。改めてシリアの事をもっと勉強した方が良いと思った。2016/04/28
うえ
5
元シリア大使の本。著者は親シリア政府だが、大使によく発生する相手国の利益重視タイプか。ロシアとシリアのスポークスマンの見解、と考えれば得られない情報もないわけではない。アサド大統領は極めて精力的に正しい政治をしようとしているが、軍や政府の人間が気ままに国民を傷つけるために200万人が逃げ出し、重要な人物は他国にかどわかされたから亡命したのだ、みたいな。2016/07/14
YT
1
保育園の本棚にあったので。筆者は元外務省シリア駐在員。2011年から2016年頭までのシリア情勢の変遷がかなり詳しく書かれている。報道ではシリアは独裁者アサド大統領が国連や米国相手に毒ガスやサリンを使ってやりたい放題のように聞こえるが、実際はかなり違う。アサド大統領は独裁政権だがイスラム教の各宗派が平等に扱われ、情勢は周辺中東諸国に比べてかなり落ち着いていたし、サリンは反体制派が使った可能性もある。中東、イスラエルなど周辺国の思惑にシリア国民が巻き込まれている。ニュースを見る上での基礎知識になる。良著。2018/02/06
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