河出文庫<br> 眠りなき狙撃者

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河出文庫
眠りなき狙撃者

  • ISBN:9784309464022

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内容説明

引退を決意した殺し屋に襲いかかる組織の罠、そしてかつての敵――「一行たりとも読み飛ばせない」ほどのストイックなまでに簡潔な文体による、静かなる感情の崩壊速度。マンシェットの最高傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

31
 凄腕の殺し屋が引退を考える。組織も察して引き留めようとする。なぜなら彼はこれまで裏仕事を着実にこなしてきて、捕まったらやばい事をいっぱい知っている。残るなら安心。しかし去るなら。考えることはどの組織も同じである。  どこにでも狙撃者はいる。だからこそのタイトルである。そして途中で皮肉な事に、再び稼業に戻らなければならなくなる。2025/12/23

くさてる

20
荒涼たる孤独と絶望のドラマ、という惹句がまさにぴったりのハードボイルドノワール。取りつくしまもない厳しさと感情移入を拒む展開がフランスらしい独特さで面白く読みました。読後感がいいとは言えない。でも本来こういう話はそうであるはずでは、とも思った。2026/02/04

かえるくん

20
引退を決意した殺し屋がさまざまな組織や敵に追われながら、新たな世界を望んで反撃に転じる物語。心理描写と説明を排した、贅肉をそぎ落とした文体といえばハードボイルドの特徴だが、ここまで徹底し、しかも効果を上げている作品はそうはない。読んでいて殺伐とした気持になるが、ふしぎと気分は悪くなく、円環が閉じられることによって滲みだす荒涼たるセンチメントは、唯一無二のものだ。『郵便配達は二度ベルを鳴らす』といい、今年はノワールの名作が読めて幸せ。2014/11/29

hikarunoir

19
テンポの緩急が合わず、短くも読了へ時間を要した。文体は乾き、主人公も強いやら弱いやら。軽蔑する父と重なる結末は虚しい。猫の表紙は冗談キツい。2020/03/22

yukalalami

16
引退を決意した殺し屋を追い詰めるべく様々な出来事が襲い掛かる。主人公の孤独感、閉塞感が淡々とした文体で綴られ、かつての恋人との場面ですら荒涼感が漂う。過去、現在をうまく織り交ぜ驚きのラストまで一気に読ませてくれる。2015/07/19

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