内容説明
人生とは畢竟、口福に尽きる。
池波正太郎の書生を10年務めた著者による食と旅をめぐる痛快エッセイ。
〔生来口福〕を生き方の基本に置き、老書生は「飲み食い」に命をかける。移ろいゆく日々のなかで描かれる生活は、まさに粋で生唾もの。
「飲み食いに真剣でないということは、そもそも生き方が真剣でないということだ」ほか、その折々に希代の食道楽であった亡師の言葉・思い出が甦る。
食をめぐる思索を哲学にまで高めた、これぞ本物の文章、本物の味わい――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
55
知人の勧めで読んだ本だが、たいへん感銘を受けた。本書を読んで、読みたい本、観たい映画、作ってみたい料理・・・やりたいことがまたまた増えた。人生はあまりに短い。まぁ、焦っても仕方がない。「遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん」 いつまで生きることができるか甚だ心許ないが、神さまがこんな阿呆を生かしてくれている内は、せいぜい楽しいことをさせていただきましょう。 https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2024/05/27/0000002024/05/29
niz001
4
美味そうなんだけども考え方とか文章とかちょっと合わない。元書生で池波正太郎さんに身近に接してたのは分かるが、『池波正太郎のふんどしで相撲を取ってる』ように感じてしまう。2016/06/03
めぐみこ
3
池波正太郎の書生をやっていた著者の口福エッセイ。考え方とか合わない部分も多いけど、出てくる食べ物は文句なしに美味しそう。2020/08/07
夢仙人
3
面白かった。佐藤氏の酒飯術が中心。2019/01/21
DataLame
2
文体が好き。するする読めます。2016/07/04