経営学者の読み方 あなたの会社が理不尽な理由

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経営学者の読み方 あなたの会社が理不尽な理由

  • 著者名:清水勝彦【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2016/05発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784822279462

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内容説明

「うちの会社の会議では、何億円もの失敗や投資より、お茶菓子代やタクシー代の議論に時間をかけるのはなぜだろう?」
「うちの上司は部下に言うことと自分でやっていることが全然違う。なんて理不尽な会社なんだ」――。
経済合理性を追及するはずの会社で、このような理不尽なことが起きるのはなぜでしょうか?
この疑問に、ビジネス書から小説まで幅広いジャンルの書籍と、経営学の必読論文を取り上げ、経営学者の視点で分かりやすくこたえていくのが本書です。
本書では、誰もが手に取ったことのある本や、MBAの学生なら誰もが読む論文を取り上げていますが、単なる読書案内や論文解説ではありません。
例えば小説を経営学者の視点で読み、現実の経営課題に役立つヒントを探っていきます。
本書で著者が指摘するのは、経営課題を前に、何か「よさそうな答え」を求めようとする発想が、かえって組織の停滞を招いているということです。
「MBAは役に立つのか?」「経営学は実際の経営に本当に役立つのか?」という問いかけにも、こういった「答え」を求める発想が根底にあると言います。
企業をはじめとした組織が先へ進み、成長し続けるためには、「答え」より先に、現実の課題をきちんと認識することが重要で、
言い換えれば「へんだぞ」に気づく「視点」を持つことがイノベーションの根源だと、筆者は強調します。
経営学の視点で本を読み、目の前にある仕事の課題を見つめ直す訓練をすることで、これまで見えなかった経営の「気づき」が得られます。
本書は、組織のリーダーはじめ、ビジネスパーソン全般にとって、課題解決のために必要な「気づく力」を鍛えるための必読書です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コージー

44
★★★☆☆経営における「目的や課題をとらえる視点」を、12冊の書籍と16の論文をもとに考察する。「論文篇」は難易度が高いが、「書籍篇」はライトで読みやすい。第3章『満足度調査で5点満点中4.5点はイマイチな理由』など、経営者でなくとも、知的好奇心を刺激されるテーマが目白おしである。【印象的な言葉】①議題の1案件の審議に要する時間は、その案件にかかわる金額に反比例する。②10年の経験とは「たいしたことない1年の経験を10回繰り返しただけ」であるかもしれない。③一流選手とは、修正能力に優れた選手である 。2018/03/18

ばんだねいっぺい

26
 分厚い割には、サラサラと読みやすくて、感心するような話題が豊富で、説明が分かりやすいけれど、その分、すぐに忘却の彼方への気もした。キケロではなく、デモステネスでありたいので、お勉強をします。2016/11/30

またおやぢ

14
書籍や論文から得た著者の“気づき”の伝言ゲーム。気づきや学びを著者自らの言葉で語っていることと、読んだり目にしたことの無い人々の考えに触れるできる機会としては有益な一冊。2017/04/08

イノベーター

11
どんな本を読めば良いか教えてくれる2016/08/21

りょう

8
著者の選んだ本+経営学の論文から得られる知見を解説した本。なかでも興味深かったのは、ストラテジック・インテント(野心的なゴール、みたいなもの)の重要性を説いた『「戦略バカ」で日本に負けた欧米企業』、この議論は今の日本企業と新興国企業との関係と似ていて興味深い。ほかには過去の話とは思えない『40年前に語られた日本のグローバル化の課題』、タイトルで笑った『いまどき5年計画をつくっているのは旧ソ連くらい?』リーンスタートアップの話ですね。すこしボリュームはあけれど面白いので苦にはならなかった(重いけど)2016/07/25

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