内容説明
「なぜ、どんなふうに死んだの――?」 幼い頃から幽霊が視える赤茨耕一は、彼らの死に様に異常なほど強い関心を寄せていた。耕一は「幽歴探偵」と名乗り、コンビニや病院跡、元ホテルの廃墟などで遭遇した幽霊の来歴を探っていく。6つのエピソードに隠されたリンクが、耕一自身に秘められた謎を解き明かす。新鋭の意欲作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
周到&執拗
16
霊の姿が見える赤茨耕一は、ある目的を胸に、幽霊の過去“幽歴”をさぐる旅に出る。コンビニ、廃病院、ラジオ番組、湖の怪物、珈琲店、殺人犯…様々なかたちの幽霊譚をひとつに結びつけるものは何か? 怪談愛好家の連帯意識に甘えたような凡作短編がずらりと並ぶ。そこであきれず最後まで読み通せば、アアそっちの仕掛けもあったのか! とびっくりできるので、読んで損ということはなし。解決編だけ見るとさも伏線の嵐だったように思えるが、確認の再読はしないほうが幸せだろう。『〇〇〇の〇〇』というネーミングが、意味深w。2016/04/09
不見木 叫
12
明利英司さん2作目。幼い頃から幽霊が視える赤茨耕一は、彼らの死に様に異常なほど強い関心を寄せていた。「幽歴探偵」と名乗り、幽霊の来歴を探っていくホラーミステリ短編集。ある人物の真相については序盤で予想がついてしまったが、フェアプレイな解決編と丁寧なロジックは良かった。2016/04/19
たこやき
10
幽霊が視える赤茨は、その幽霊がどう死んだのか、を調べる。それで事件を解決するとかじゃなくて、あくまでも「どう死んだのか」を調べるだけ。そのある意味での悪趣味さが特徴かも。キーパーソンの正体は早い段階で、予想がつくものの、各エピソードがしっかりと伏線として機能し、説明される辺りのセンスは◎。2016/05/27
織田麻里
10
幽霊が視える主人公は、ユウコという女性と共に幽霊の来歴"幽歴"を探る。軽めの短編集だったので、仕掛けがあるかな?と思ったら、案の定、解決編がありました。ただ、珈琲店の話が、どうリンクしているのか、分かりませんでした。2016/04/24
なな
9
明利英司さん3作目でした。ホラー系ミステリは今まで読んでこなかったジャンルなので、新鮮に感じると共に 、描写がとても恐ろしく夜には読まないことに決めました。ホラー短篇集かと思いきや全てが繋がっていて最終話、伏線が見事に回収されたので気持ち良い結末でした。ただ主人公、赤茨くんはやはり好きになれません。2020/01/19
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