チェーホフ 七分の絶望と三分の希望

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紙書籍版価格 ¥2,750
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チェーホフ 七分の絶望と三分の希望

  • 著者名:沼野充義【著】
  • 価格 ¥2,607(本体¥2,370)
  • 講談社(2016/05発売)
  • ポイント 23pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062196857

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内容説明

チェーホフとは何者だったのか? 不幸な子供時代、チェーホフをめぐる女たち、ユダヤ人問題、狂気と牢獄、世紀末ロシアのオカルト信仰、革命、喜劇問題、サハリン、病――ロシア・ポーランド文学の第一人者が、世界的短篇作家チェーホフの文学とその知られざる素顔を、新資料を駆使して描く新しいチェーホフ論。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっちゃん

15
分厚さに尻込みしながら読み始めたが、すぐに夢中に。ロシアの歴史を紐解きながらのチェーホフ解説はとてもわかりやすい。チェーホフ好きなら嬉しくなる小ネタがたくさんつまっています(笑)読んでよかった〜。2017/01/24

しゅん

7
非常にリーダブル。著作、膨大な書簡、関係者の証言から現代的にイメージしやすいチェーホフ像を描き出している。高身長の美男子で、冗談好きの著名作家。当然女性にはモテ、熱狂的な女性読者も多くいたが、家庭に縛られることは周到に避けた。宗教には曖昧な態度を取り、関心を抱きながらも政治への直接的言及は控えた。こうした態度は、多くの日本人には実感として理解できるのではないか。ユダヤ人、動物園、監獄などのトピックでは、ロシアの歴史が複層的に見えておもしろい。海外に行った時必ず墓地に寄ったという話がチェーホフらしくて好き。2017/01/18

ぺったらぺたら子 

5
チェーホフの姿を身近に感じる事が出来る、楽しく読める力作。浦雅春のものより遥かに良い。公平で的確で本質的。エピソードにせよ書簡にせよどれもチェーホフ節全開で嬉しくなる。チェーホフ劇は喜劇か悲劇か、といういつもの論争って下らないと思うのだが、著者も「喜劇は最初からそこにあった」と気づいていはいるようだが歯切れは悪い。信仰に関する部分は食い足りず、中途半端。信仰あるいは霊性、というのは四大戯曲を読む一番の鍵だと思うがそれを指摘したものを見た事がない。ともあれ素晴らしい本。2016/05/26

amanon

5
サブタイトルが何とも言えずよい。チェーホフの評伝は既に一冊読んでいて、ある程度その概要は知っていたが、より詳細に書かれた本書を紐解いてみて、彼の恐らく魅力的ではあったろうが、なかなか自分の内面を見せないその複雑な性格にこれまで以上にある種のシンパシーを覚えることに。個人的にはかつて嫌悪の対象であったはずの父にどのような経過があって最終的に和解に至ったのかに非常に興味があるのだが。また、医師でありながらも、自分の病気を決して医者に見せないという一見不可解な行為にも、いかにも彼らしいこだわりを感じた。2016/04/06

nranjen

4
チェーホフのそれぞれの要素について分解され、詳しく分析されている。最終章「私は死ぬ」ではレイモンド・カーヴァーの創作と事実の距離を把握するためにも必読である。2020/03/16

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