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内容説明
霞が関のウラまで知り尽くす、元財務官僚で経済学者の高橋洋一氏が、経済ニュースでは決して報道されない「マイナス金利」の真相を明かす!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hk
12
「人は理ではなく情で動く」 田中角栄の言だが、著者はこの台詞をしっかり噛みしめた方がよいのではないか。高橋氏はつぎのような理路で景気回復がなされると主張する……①金融緩和によるマネタリーベース増量⇒②日銀当座預金残高の増加⇒③予想インフレ率の上昇⇒④実質金利(=名目金利-予想インフレ率)は下落⇒⑤投資利益効率が上がる⇒⑥企業が設備投資(需要の一部)を拡大⇒⑧需給ギャップの是正……このロジックを理解ないし受容できる日本国民がどれだけいるのか?それを考えた方が良い。要は理に偏り過ぎた物語は一般受けしないのだ。2016/12/12
湯な
11
元財務官僚 経済学者の高橋洋一さんが日本経済について俗論と真相に分けて分かり易く教えてくれます。2016/06/08
kiki
7
マイナス金利が負の連鎖を呼ぶとの報道が本当か。本書でその真相を解明している。マイナス金利は企業の投資運用を促進する手段として有効なことは赤子でもわかる。なぜゆえに反対されているのか。日銀で反対した委員は民間出身が多く、簡易な運用先が閉ざされることが要因。反対理由も副作用というストレートに答えられないものが多い。年金破綻というが、そもそも運用することが最大のリスクという観点は無視された議論となっている。日銀が国債保有を増やせば、民間銀行は資産の裏付けの投資に向けられ、実質的に国の債務解消に向かうことになる。2017/04/30
楽
7
週刊ダイヤモンドの書評からのKindle版。マスコミや財務省の言っていることが正しいとは思わないが、日銀や政府の政策も正しいとは思えない(仮に正しいとしても効果が出ているとは思えない)。本書は最初はわかりやすい話でなるほどと思わせるが、次第にわかりにくい話に。実体経済がよくならない理由の説明はしていない。雇用が改善したといっても非正規が増えただけで実質賃金は上がっていない。金融緩和をしても金融機関から市中に出回らなければ意味がない。経済理論としては正しくても現実の経済がその通りに動くとは限らない。2016/08/13
book_stock
3
著者は小泉政権時代、経済財政政策担当大臣・竹中平蔵の補佐官でした。 現在、「正義のミカタ」のコメンテーターとして大活躍している経済のスペシャリストです。 この本はなぜ日銀がマイナス金利を導入したかわかる本です。 2016年1月29日に日銀はマイナス金利を導入することを発表しましたが、 それは突然のことだったのか? 日銀の金融政策限界を示唆しているのか? 本当に効果があるのか? これらの疑問を全て解決してくれる本です。2018/08/25