内容説明
小さな雑草が花を咲かせ、蝶を呼びます。木が一本あれば、イモムシや木の実を食べに、小鳥たちはやって来ます。光が満ち、風はそよぎ、雨粒が大地を濡らします。落ち葉や野菜くずは、やがて大地に還ります。ゆったりとした時間を生きる植物や、それぞれの空間を生きる生き物たちが、ひとつに重なり合って暮らしている場所――それがオーガニックガーデンです。命あるものたちがともに生きていける場所、「いのちのめぐる庭」をつくるために、「はじめての手づくりオーガニック・ガーデン」を、イラストや写真で、一冊の本にわかりやすくまとめました。この本を片手に、ぜひ気軽にオーガニックガーデンを始めてください。必要なことは少し見方を変えること。難しいことはひとつもありません。きっと新しい発見があることでしょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sakie
16
庭全体をバランスよく妄想できるのはこちら。好き。広い庭も狭い庭も、樹木、草花、アプローチ、水場、作業場所、雨水タンクまでいろんなパターンが細かく載っていて、シンボルツリーやその根元、壁際、半日蔭にはシランが素敵など妄想が広がる。木は冬に実のなるものを植えよう。ちなみに特に何も植えない場所、日陰にはドクダミ、日向にはシロツメクサの種をぶちまけることになっている。その土地に合うか合わないかは植えてみるしかないのね。人間だけの時間とは違う、うーんと伸ばしたような時間軸を楽しみたい。コンポストも曳地式がラクそう。2023/02/12
Sakie
16
賃貸に住んで知った。高層階では、ホームセンターで買った土を入れたプランターには草が生えない。虫も蜂も来ない。植えたものがただ大きくなるだけで、芽の出たサツマイモを置いたら軒下の水不足で枯れて後、そのままミイラ化した。いつまで経っても腐らない。私が曳地メソッドの庭に惹かれるのは、樹木と草花があって虫がいて鳥がいて、雑草もすべてが生き生きと共存し循環しているから。庭の維持には大変な労働を伴うだろう。それでも、その繁茂する力に私は焦がれるのだ。この本は木の剪定や雨水タンクにも触れていて、全体が見える感じ。2021/11/30
ひめぴょん
9
毎日5分でいいから庭を見て楽しむ。そして程々に手を入れ、多少のずぼらを許すというのが、庭に対する私のスタンツと似ているので気になって読みました。引っ越して8年経った庭は気まぐれで植えた樹木にも樹勢がついてきた感があります。いろいろ購入して植えてみては、枯死したものもありますが、時を置いて場所を変えて植えてみると生着することもありました。土が成長してその植物に合うようになってきたのでしょう。以下は文中引用とミニ感想です。多様性があること、生態系が循環すること、地域特性があることがオーガニックガーデンの大切な2021/06/01
くろうさぎ
7
図書館本…。なかなか手を入れられずに放置している庭を少しでも変えられればと思い借りてみました。見ているだけで夢は膨らみますが、実現にはほど遠そうです。まずは小さな一歩から…。地道に草取りだけでもちゃんとやっていきたいと思います。2016/10/09
すぎえ
1
ほんとすてきな庭づくりの本。憧れるけどむずかしいんだろうなーー2022/01/30