内容説明
ここ数年、その実行力や人心掌握術などが再注目されている田中角栄元首相。本書では、「金権政治の権化」などと揶揄される一方で、カネを最大限に活かして、相手の心を掴み、ライバルさえも動かす、「角栄流」金銭哲学にスポットライトを当てる。カネとは切っても切れない縁のビジネスパーソン、誰もが納得する必須教養となる一書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん
36
ヤクザ式で有名な向谷さんの角栄本。どんな世界でもそうですが、恩着せがましくなく自然に振る舞える人が上に登っていくんだなと感心しました。さりげない恩着せがましくない気遣いで敵を減らしていくのが大事な様です。2016/11/11
Kaz
18
その人を知るには、時間と言葉とおカネの使い方を見ることだと思っているが、本書の内容が真実なのであれば善悪はともかく人の心を掴むおカネの使い方をしている。人としての価値は、使えるおカネの多寡ではなく、使い方の美醜に現れる。特に相手のプライドを壊さずにおカネを渡すことができるかどうかがポイント。そこに角栄氏の魅力や気配りの深さ、人間の器量の大きさが表れている。日本の憲政史上最もインパクトが強い政治家であろう田中角栄の実像が「おカネの使い方」という切り口から見えてくる2023/06/03
かず
18
郷土の偉人ですが、漸く関連本を読みました。党人派・官僚派という区別で政治家の好みを選択すれば、公務員である自分としては、官僚派議員の方に関心が向くのは当然かな、と。しかし、本書を読んで、印象が変わりました(作者の意図に乗せられた、というべきでしょうか。)「金銭哲学」とあるとおり、角栄さんのお金の使い方を通して、生き方を学ぶ本です。角栄さん、正に論語を体現した人だったように思います。行動の源には、仁、敬、信が通低していたのだ、と思いました。私も、それを徹底できる人になるのが、今年のテーマです。頑張ろう‼️2020/01/01
k5b81998
5
カネに苦しんできたからこそ、カネに最も執着した政治家が彼ではないか。カネを抜きにしても、彼の人心掌握術は長けている。カネの使い方、出し方は分かったが、どこから入って来ているのかは最後まで分からなかった。2021/01/13
読書のお兄さん
5
奥さんが買った本で、無造作に机の上に置かれたままホコリをかぶっていたので読んでみた。金という一つの視点から、田中角栄の人物伝や武勇伝が語られて、面白くさっくり読める本だった。今まで田中角栄については、単純に金をバラまく人というイメージしか持っていなかった。しかしこれを読むと田中角栄がいかに人に対する情が深く、度量が大きく、気配りの行き届いた人であったかが分かる。使ってください、役立ててくださいと、頭を下げて金を渡す。偉ぶったところの無い田中角栄に感銘を受けた。もっと知りたい人物だ。2017/12/14
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