内容説明
ミステリー?ホラー?SF?……見る人によって違う色が見えてくる、まるでベンハムの独楽のような連作短編集。22歳で第五回新潮エンターテインメント大賞を受賞した衝撃のデビュー作、ついに文庫化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yui
32
少しずつ関連しているそれぞれ異なるテイストの短編が9つ、最初と最後の話も繋がり、まさにベンハムの独楽という感じでした。短編と短編の関連付けもそこまでわざとらしくなくて良かったと思います。若干の伊坂小説感。2016/04/10
MINA
30
凄く面白かった!最近“この展開どっかで見た/知ってるやつや”って朧げに感じてしまうことがままあったので、新鮮で嬉しかった。作者と年齢近くて親近感沸くし、また別の作品も読んでみたい。9つの短編どれも贅沢で面白い。たまたま背表紙の紹介文で興味持って購入してみたけど、当たりだと思った!2017/02/25
ココロココ
17
小島達矢さんのデビュー作☆9編入った短編集。ほとんどの話がブラックだったけど、面白かった。後を引く怖さ。他の作品も読んでみたい。2016/06/11
けいちゃっぷ
11
購入してから結構寝かせて、読了してからも最低1ヵ月は寝かせてしまうので、私の読了日はいいかげんなものです。 で、何冊かある読了本の中からどれかを選んで2日に1冊くらいの割で拙い感想を書くわけですが、この本は全く内容を思い出せないので焦りました。 余談ですが、短編集で各編すべてが横文字のタイトルというのも何冊かありましたが、かっこいいと思ってつけるのかどうか分かりませんがやめた方がいいですね、だって目次を見かえしても全然内容が想起されないから。 つまりはそういうこと(何が?)。 341ページ 2018/05/05
鳩羽
11
どうやら自分は双子で、まばたきをする度に二つの身体を行き来しているらしいと気づいた少女は、顔にアザのない早紀の身体にい続けたいと思うようになる。やがて陰気な真紀の方がじゃまになった少女はある決断をする。九つの短編が、モチーフや登場人物で緩やかに繋がる短編集。フィクション性が強いというのか、とても読みやすい。ただ全体を見たときに解釈が変わるとか、見方が変わるとかはあまり感じなかった。意外な結末が無い短編の雰囲気が好きでも、素直に読めないというか、浮いているようにも思えた。2016/03/19