内容説明
20XX年。グローバリズムが進行し、日本国内では地下に治外法権の社会が広がっていた。地下住民の少女リオは仲間たちと革命を試みる──。究極の格差社会の中、懸命に生きる若者たちの友情、淡い恋情を描く、超エンターテインメント青春群像活劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
拓郎
86
本の雑誌のベストテンに入っていたので読みました。悪くはないけど正直期待したほどは面白くはなかった。作者紹介をみると50歳と結構年齢が高い方でした。いつも思うんですが予想より若い作家さんは滅多にいない気がします。皆さん作家として売れるまで苦労されてるってことですかねぇ。 2017/11/05
papako
42
久しぶりの三羽さんの新作。しかし、あまり楽しめなかった。SFだから?いやいや私はSF耐性あります。主人公が女の子だからかも。ありえそうな近未来ではあるけれど、世界観を深めるよりも、登場人物たちの会話主体ですすむ物語に、あまり入り込めませんでした。ラストにむけたミスリードもあまり効果が感じられず。この作家さんに求めていたものと違ったので、期待はずれだったのかもしれません。2016/05/23
み
26
う~ん、この作家さんにしては、読み終わって????が浮かびました、一番言いたかったのはどこだったのかなぁ(^-^;面白かったんだけど、近未來な設定は得意じゃないのよね…。ヒトの遺伝子操作が行われる時ってありそで怖い。2016/04/03
ASnowyHeron
23
近未来な作品の世界観はよかった。自分的にページ数は関係なく読むのに時間がかかった。2016/05/22
マッピー
12
近未来の日本が舞台のディストピア小説。こういうの、好きなんですが、これはダメでした。格差がとんでもないことになっている日本では、超高層マンションに住み贅沢三昧の人たちがいると思えば、日本国民としての一切の権利を持たない地下住民もいる。でも、中間層の人たちは何をやっているの?格差をテーマにしているのに、経済が全く書かれていない。こんな捻じれた日本の様子を、世界はどう見ているのか、という描写もない。そういうことを書けばいいのに、話を大きくしてしまったから、スッカスカになってしまった。うーん、残念。2018/10/30