新潮文庫<br> ハーディ短編集

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新潮文庫
ハーディ短編集

  • 著者名:トマス・ハーディ【著】/河野一郎【訳】
  • 価格 ¥671(本体¥610)
  • 新潮社(2016/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784102108031

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内容説明

不幸な人間たちをあやつるのは、愚鈍なる運命とサイコロを振る「時」の二者にほかならない――。「妻ゆえに」「幻想を追う女」「わが子ゆえに」「憂欝な軽騎兵」「良心ゆえに」「呪われた腕」「羊飼の見た事件」「アリシアの日記」の8編を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

植田 和昭

9
「呪われた腕」が傑作でした。「妻ゆえ」にとか「我が子ゆえに」などは、運命と時の奇妙な関係を表していました。人生の不思議な時間軸がよく描けています。2017/05/23

うぉーかー

6
おもしろかった。今まで牧歌的なハーディの詩しか読んでこなかったので、こういう悲壮感ある作品を書いていたとは意外だった。憂鬱な軽騎兵がなかなかドラマチックだったので読後も勝手に妄想を繰り広げてた。2015/06/16

nekopunch

6
運命に翻弄される主人公たち。誰も幸せな結末を迎えることができない。苦しみを乗り越えたようでいて、老いてもなお苦しみに捕らわれ続けている。特に最初の一篇「妻ゆえに」は、期待させておいて落とす、という念のこもった展開。ここまで悲観的な短編集もないだろう。 しかしその反面、引き込まれる面白さがあった。どの篇も一度読むと最後までするすると読んでしまう。ある程度結末が予想できてしまう部分はあるものの、プロットの上手さ、語りの上手さ、どちらも素晴らしい短編集だった。2010/10/25

なめくじ太郎

5
長々と時間を書けて読了。1.妻故に、2.幻想を負う女、3.我が子故に、4.憂鬱な軽騎兵、5.良心故に、6.呪われた腕、7.羊飼いの見た事件、8.アリシアの日記 収録。1.2.5.6は面白い。暗い話が多いから、「どうせこんな展開なんだろうなぁ」と先が読めるようになってきたので残念。運命に振り回されて、望んでる理想に辿りつけない虚しさが残る。どの道を進んでも決して心からの満足を得ることは無いのだろうかという人生観は諦めというか、怖さを感じる。日本語からでも文章の美しさが伝わる。英語だとなおさら美しいのかな。2013/09/25

ワッピー

4
友人の婚約者を奪った女に降りかかる皮肉な運命「妻ゆえに」、憧れの詩人との擦れ違い劇「幻想を追う女」、再婚の承諾を子から得られない「わが子ゆえに」、疎遠になった婚約者の突然の帰還によって運命がわかれた「憂鬱な軽騎兵」、過去に捨てた女と子供のもとに帰った男「良心ゆえに」、田園の人間関係と迷信に振り回された新妻「呪われた腕」、あいびきと殺人を目撃した羊飼いの少年の運命の転変「羊飼いの見た事件」、義務と恋とに引き裂かれる姉娘の苦悩「アリシアの日記」の8編収録。ある選択が皮肉な結果を招くさまを飽きさせず読ませます。2016/05/15

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