集英社オレンジ文庫<br> 貸本屋ときどき恋文屋

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集英社オレンジ文庫
貸本屋ときどき恋文屋

  • 著者名:後白河安寿【著】
  • 価格 ¥561(本体¥510)
  • 集英社(2016/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784086800709

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内容説明

貸本屋<ゆうづき>で働くなつは、実は由緒ある武家の生まれ。恋ゆえに出奔した兄を捜すため、単身江戸へ上ったのだ。手がかりは兄の恋人が版画職人を目指しているということだけ。版画本の作者を調べては、めぼしい人々を訪ねる日々だ。ある日、本に興味のない植木屋の小六が歌集を借りていく。恋歌がうまく作れないという彼に、なりゆきで協力することになるが…?

目次

第一章 目が覚めたら、キョンシーでした!!
第二章 〈気〉が合うって、どういう意味!?
第三章 壁なんて、壊しちゃってよ!!
第四章 房中術って、危険すぎる!?
第五章 恋は温かくて優しくて、甘いもの!!
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆかーん

78
現代のように自由な恋愛ができない江戸時代。身分違いと分かっていながらも、恋文を書いて相手に自分の気持ちを伝えようとする殿方たち。初摘みのイチゴでも食べたような甘酸っぱい恋や、重くて苦くて複雑で一途な恋など、その想いは人によって様々です。恋文の書き方を教え、手助けする“なつ”ですが、本人はまだ恋をしたこともない初心な若娘…。身近に素敵な男性がいることにも気が付かない少女が、これから恋や愛を知っていく姿を想像すると微笑ましく感じます…。おばさん発言になってしまいました(笑)続編がありそうな予感です!2017/08/18

はな

50
江戸時代、身分を捨て出奔した兄を追って江戸の町に出てきた主人公。兄の書いた恋文の事を気にしつつも貸本屋でなぜか恋文を書く依頼を受ける。恋がまだよくわからない主人公が色々な人の生活だったり恋の模様を知ることで、成長していく姿がとてもよかった。手助けしてくれる武士との関係も淡い感じでまた良い。和歌だったり、信じたいと思わせる言葉だったりきゅんとした1冊でした。続きが読みたいです。2016/03/26

佐島楓

48
テンポが良くて面白くないわけではないけれど、物語が意外な方向に向かうことはなく、既視感があったのは残念。2016/06/19

くぅ

45
うーむ。これは続編を出すつもりなのだろうか…。出奔した兄を探すため江戸に出て、貸本屋で町娘という仮の姿で働くなつが主人公。ここまではいいんだけど…兄ちゃんの居所がわかっても結局何もしないし、だったら親元に帰ればいいのに江戸に居続けるのがよぅわからん…。何かと協力してくれる清次郎とも進展しないまま終了で、なんていうか消化不良。”恋文屋”っていう響きが素敵だと思って買った文庫だけど、要は好きな女を一人で落とせないモジモジ君達に頼まれて断れないままラブレターを書くのを手伝うって話だから…中学生か!と(苦笑)2017/03/14

よっち

35
恋ゆえに出奔した兄を捜すため、武家の生まれながら単身江戸へ上り貸本屋「ゆうづき」で働くなつが、出会った人々の恋を助けようと恋文の手伝いをするようになってゆく物語。時代設定や言動にフォーカスするとどうなんだろうと思う部分もありましたが、自らは恋を知らないなつが優しい武士の清次郎さんに支えられつつ、恋文屋としての噂を聞きつけてやって来る身分違いだったり、届かない想いに悩む周囲の人々のために奔走する温かい雰囲気は良かったと思いました。目的の兄探しにどう決着つけるのか、清次郎さんとの関係も気になるので続編に期待。2016/04/04

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