集英社オレンジ文庫<br> 樹木医補の診療録 桜の下にきみを送る

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集英社オレンジ文庫
樹木医補の診療録 桜の下にきみを送る

  • ISBN:9784086800693

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内容説明

花守として有名な祖父を持つ咲(えみ)。樹木医を志し、造園会社『陽光園』に就職した。けれど祖父は咲が樹木医になるのを反対し、和解できないまま亡くなっている。複雑な想いで新天地へ来た咲は、祖父が守ってきた大糸桜を見にいく。しかし開花しておらず、謎めいた青年から「花守の死を悼んでいるようだ」と言われる。そんな大糸桜の様子に違和感を覚える咲だが…?

目次

序章 あったかもしれない夜
第一章 新しい朝を迎えて
第二章 柑子十五個
第三章 十五年前の物語
第四章 首くくりの木
第五章 恋とは言えず
第六章 運命を変える相手
終章 ともにある命
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

53
植物と対話することは、自然と対話すること。それは、自分を見つめることにもつながる。大学院を出たばかりの樹木医志望・咲が主人公。まだ導入部という感触なので、これからの活躍に期待。2016/06/23

はな

37
樹木の医師を目指す主人公に興味を持ちました。男社会の強い造園業の中で頑張る姿は好きだなと思いました。ミステリアスな感じのオーナーが気になるけれど、恋愛にも発展はせず主人公が大きく成長と言うわけでもなく中途半端な感じがする終わり方だったので、続編ありきなのかなと思いました。 祖父の想いだったりオーナーの言葉の意味だったりが気にはなりますし、主人公の成長も読みたいので続編出たら読みたいです。2016/05/02

よっち

34
樹木医補として造園会社へ就職を決めた咲が、花守として有名だった祖父が亡くなるまで守ってきた大糸桜を見にいき、まだ開花していない桜の様子に違和感を覚える物語。樹木医になるのを反対したまま亡くなってしまった祖父、それでもあえて樹木医になることを目指した咲。それによってギクシャクしてしまった家族関係や、樹木医補として始めたばかりの仕事に精一杯の日々は、何事も真摯に取り組む咲の性格がよく出ていて好感。今回は薄めのさらっとした構成で、登場人物のたちとの人間関係や個々の掘り下げもこれからだと思うので続巻に期待ですね。2016/04/04

ネムコ

32
樹木医。気になっていた職業でした。しかしちゃんと資格を取ろうとすると大変なのですね。木の声を聞く少女みたいなちょっとファンタジー色のある作品かと思ったら、しっかり地に足のついたお話でした。派手な売りはないけれど、咲の成長物語として、お仕事小説として、端正な小品でした。2016/04/02

coco夏ko10角

28
大学院を修了し陽光園に入社、樹木医を目指している咲。面白かったけど短くてちょっと物足りない。もっとお仕事の様子や職場の人達とのやり取りを見たかったな。2016/03/26

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