内容説明
『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』などの作品を遺したロシア文学の巨星・トルストイ。彼は同時に、『人生の道』『光のあるうちに光の中を歩め』などの随筆で、人間のあるべき姿を世に問い続けた求道者だった。本書では、「人はいかに生きるべきか」という命題に正面から取り組んだ文豪の小説と随筆から、「愛」「苦悩」「成長」などのジャンルごとに、格調高く、それでいて新鮮みを失わない言葉を抜き出し、みずみずしい訳で「再生」した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SK
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装丁は、おしゃれ。ただ、それぞれの言葉に見出しが付いているが、本文と一致しない意訳のようなものが多く、違和感を感じた。読んでいて、見出しはかえって邪魔だった。内容も、ほぼ「智恵の暦」からの引用で、偏りがある。この本を読むより、トルストイ自身の著作や、他の伝記などを読んだ方が、有益だと思う。2013/10/30
Yamashita Takaichirou
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ニーチェやゲーテの人生訓とは一味も二味も違う。「欲を満たす努力の半分を、欲を捨てる努力に変える。するとより多くの幸せが手に入る。」「肉体の不調は、精神を拡張する好機となる。」「死の直前、ほんの少しだけ生きる瞬間を贈られたのが、今の状態だ」2012/05/13
breguet4194q
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トルストイの箴言集です。(本人は教会から破門されてますが)様々な悩みにキリスト教的な見地から、アドバイスされてます。2018/12/27