文春e-book<br> ぼくの血となり肉となった五〇〇冊 そして血にも肉にもならなかった一〇〇冊

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文春e-book
ぼくの血となり肉となった五〇〇冊 そして血にも肉にもならなかった一〇〇冊

  • 著者名:立花隆
  • 価格 ¥1,527(本体¥1,389)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163686806

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内容説明

「知の巨人」立花隆を形成した本とは? 広大な領域に取り組んできた仕事の歴史と重ねあわせて、その読書遍歴を語る。

第1部 : 東大仏文科を卒業後、文藝春秋に入社して週刊文春で活躍するが、二年半で退社。東大哲学科に学士入学するも、学園紛争のため授業がないので中退。文筆活動を始めるも、それを捨てて新宿でバーを経営したり、中近東やヨーロッパを放浪した二十代後半から三十代前半。「その年代に私はいちばん真剣にいちばん多くの本を読み、本格的な人格形成を行ったと思う」。角栄研究以前の「青春漂流」時代に、どんな書物と出会い、どのような影響を受けたのか。
 また、それ以外の時期に出合った本とは。文字通り、万巻の書が収められている仕事場「ネコビル」や、そこにも収め切れなかった書庫を歩きながら、思い出を語った。

第2部 : 週刊文春の長期連載「私の読書日記」(2001.3.15号~2006.11.2号)。「わたしはおおむね、真面目な本を読んでいるが、実は下らない本を読むのも好き」という著者の目に留まった本とは。時代を超えて今なお読みたい本が見つかる読書ガイド。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カブトムシ

21
p136「このとき(宇宙船地球号の構造を諸君に発表)宇宙船のシステムを詳しく調べたことからアポロ計画と宇宙開発に関心が深まって行きました。後にアポロ宇宙船の宇宙飛行士たちにアメリカまで行って取材をして、『宇宙からの帰還』を書くようになる最初のきっかけはこれ(ルネ・デュボス『人間と適応』)を読んだことだと思います。」

カブトムシ

21
血にも肉にもならなかった100冊が面白い。p457「能見正比古といういいかげんな学者が書いた『血液型でわかる相性』という本が大ベストセラーになり、それからこの男が次から次に同系統の本を書きまくった。能見の本は、芸能人など有名人の血液型を沢山例にとることで読者にウンなるほどとおもいこませた。この説をさまざまなマスメディアが何度も取りあげた。その相乗効果で日本人の大部分が信ずるようになってしまったのである。…しかしなぜ人はそれほどいいかげんなものを正しいと信じこんでしまうのか。…」後は、各自お読みください。

hiro-yo

21
とんでもない本に手を出してしまった。今後の本選定のため参考になればと思ったが、立花さんのスケールは質・量とも圧倒的。この中に私に読解できる本はあるのだろうか。2019/08/13

カブトムシ

19
この本には、立花隆さんと佐藤優さんの読書に関する対談があった。私はその感想に、「お二人は、キリスト教にシンパシーを感じておられるようだ」と書いた。その時は知らなかったけど、立花さんは、お父さんとお母さんが、無教会派のクリスチャンで、佐藤さんは、同志社大学で神学を学んだ人だということが最近分かった。立花さんは、前に書いたけど、佐藤さんは、最近、YouTubeでお話をお聴きして、やはり大変な読書人と感じている。知識が豊富な人だと感じているところである。

白義

19
前半のインタビューが立花隆の知的遍歴とその業績、関心の在り処を明確に引き出したものとなっていてとても面白い。宗教、科学、哲学と膨大な諸学をジャーナリスティックな好奇心の赴くままに読んで自らの仕事としてアウトプットした知の巨人の概略を知るのに最適の一冊である。ウィトゲンシュタインへの強い関心、脳科学やサル学など人間の限界と境界への関心が強いのは読書歴からも明らか。多くの古典が紹介される第一部は面白く、読書日記は扱う本の質、量共にまあまあという感じ。珍説好きなのかたまにヘンテコ本が紛れ込んでいるのは微笑ましい2016/12/05

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