内容説明
1997年のシリーズ発売から15年以上、22刷を超える超ロングセラー「うちのお寺は日蓮宗」を文庫化。元となるA5判のシリーズを簡潔に読みやすく徹底的に再構成。宗派の歴史から仏事作法・行事などの実用まで、日蓮宗に関する必須情報を一冊にまとめます。中高年のライトユーザーに向けて、大きめの文字/分かりやすい図解/見やすいイラストを駆使しながら、知的好奇心を喚起する「我が家の宗教を知る」文庫シリーズ第6弾です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中峰和
3
日蓮宗といえば、南無妙法蓮華経の題目を唱える創価学会が思い浮かぶ。創価学会を分裂させたのは日蓮正宗である。日蓮宗が400万に対し、日蓮正宗は86万人。創価学会が公称827万世帯としているのだから、新宗教が最大となったことになる。南無阿弥陀仏の念仏を唱えると地獄に落ちるなど他宗派への攻撃が特徴で、創価学会は地方出身の孤独な青年たちを一気に取り込み、高度成長期に急成長を果たした。死んでしまえばお終いなんだから、現世利益の教えが、戦後の若者たちに受けたのは当然。日蓮が奇跡に救われる伝説は信じられない。2023/06/24