内容説明
名門私大の設問から歴史のキーワードが見えてくる! 何が歴史を動かしたのか? 世界が今に至る転換点はどこだったのか? 早慶上智の設問への深読みからはじまる、わくわくするほど面白い、ダイナミックな世界史講義! 経済、二大国の対立、宗教・民族・・・今を読み解くヒントは世界史の中にある!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みき
11
高校時は理系で紆余曲折あって現在経済を勉強しているが、遅ればせながら世界史の必要性に気づいて出会った一冊。 この本は、入試問題を通して歴史的事柄を様々な視点から解釈する方法を示してくれる。 「作問者の意図を考えろ」と言われていたが、その意味は具体的にどういうことなのか、体感できる本だった。 キーワードや大義だけ覚えるのでなく、歴史的文脈を掴んで各事柄がどういう意味合いを持つのか。ちゃんと理解できるよう頑張ろうと思えた。2017/09/09
mushoku2006
6
最近この類の本が増えてきて、私的には大変うれしい。私は日本史onlyで、世界史は殆ど勉強しなかったので、早慶上智の世界史の問題がどんなものなのか?全く知りませんでした。日本史と同様、本著の「はじめに」にある通り、きっとマニアックで重箱の隅をつつくような問題なんだろうと思っていました。本著によれば、出題者にはちゃんとした意図があり、「こんなん知るかよ!」(#`皿´) ムキーーーー! という問題をただ出しているわけではないようです。日本史もそうだったんだろうか?きっとそうだったんだろうなあ・・・・・・。2016/03/23
hk
3
1900年代に入りアメリカで勃興したモータリゼーション。それは都市部から郊外部の道路網整備を端緒として、自動車はもちろんのこと新規住宅、調度品、白物家電、幹線道路沿い飲食店、娯楽サービスと幅広い産業を活況化させた。アメリカ政府も労働者の自動車購入ならびに住宅投資を全面支援するため割賦販売に補助金を出し、1920年前後のアメリカは国内でカネが機敏に回る理想的な経済成長を実現していた。だがこの好況に水をさしたのは株主の強欲だった。1920年代に入ると労働者の賃金は削られ始めて、国内全体の購買力はシュリンクして2016/05/24
よし屋
3
東大シリーズに続いて早慶上智の問題で歴史の解題をした本。 受験経験がある人は、受験時に見えなかった問題作成者の気持ちが 分かるかもしれない。ぜひ読んでほしい。 「そこまで考えているのかな…?」と思うところもあるけれど、 答えだけでなく、問題文を楽しむ、という気持ちは大事です。 2016/03/08
zukkini
3
東大のディープな…、の著者による世界史本。個人的には東大のシリーズより歴史本として読めた気がする。ところどころで「おっ!」となる情報もあり。ただ、ところどとろちょっとアブナイ記述も…。あと、上智好きね(笑)2016/01/28