講談社文庫<br> 企業戦士

個数:1
紙書籍版価格
¥869
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

講談社文庫
企業戦士

  • 著者名:江上剛【著】
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 講談社(2016/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062770422

ファイル: /

内容説明

仕事の代わりはいくらでもいるが、家族の代わりは誰にもできない。地元の大手ゼネコンで働く僕は、ある日突然死んでしまった。過労死を訴える家族に、会社は冷たい態度を崩さない。妻は僕の仕事の痕跡を確認したいだけなのに。死んだ僕はその戦いを、ただ見守ることしかできないのか。働く全ての人の必読書。

目次

プロローグ
第一章 死
第二章 佐代子
第三章 弁護士
第四章 過労自殺
第五章 闘い
第六章 談合
第七章 協力者
第八章 裁判
第九章 正義
第十章 いつもそばにいるよ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gatsby

20
亡くなった人が語り部という設定は『東京バンドワゴン』でもあったが、この物語では、少し違和感があった。別に死人に語らせなくても書ける物語かなと。ストーリー自体は、残された奥さんが頑張って会社の悪と戦うという分かりやすいもので、当然のことながら、結末も大体が想像できる。やはり、この手の物語としては、私は池井戸さんの方がスカッとして好きだな。2011/12/03

緋莢

15
地元の大手ゼネコンで働いていた“僕”は、ある日突然死んでしまう。周りの人間の話を聞く事は出来るが、自分の言葉を伝える事は出来ず、ただ見守るだけの存在になってしまった。僕の死に対し、不信を抱く妻は、仕事の痕跡を明らかにするよう会社に依頼するが、会社の態度は冷たくて・・・2015/11/12

Walhalla

12
談合・賄賂・過労死・派閥・左遷・・・。 ゼネコン企業内で起こる様々な問題が盛り込まれていて、読み応えありました。 会社の為だと、一度は悪事に手を染めながらも、良心は決して失わなかった同僚達の行動に感動しました。 私としては、江上剛さんの作品はこれで10作目となりますが、どれも安定していて面白いですが、その中でも本作品はとても良かったです。 何より、主人公が一度も「登場」しないという点が、とても新鮮でした。2015/12/08

かぷりん

11
仕事をしながら自分の居場所を作っていくのでしょうか?人から良い評価を貰えると頑張ることができます.しかし,上司から苛められたら自分の居場所がないと感じてしまい,会社への愛着も薄れてくるでしょう.家族のために働いて収入を得なくては…と思う人達が一昔は多かったように思いますが,今はどうでしょうか?好きなことをやって収入を得ている人もいます.趣味がこうじて収入につながっている人もいます. 現在は,企業戦士から個人戦士にならないと生き延びることができなくなっているように思います.2017/06/10

来訪者

10
帯に惹かれて購入しました。地元大手企業で働いていた主人公が亡くなったのち幽霊目線でその後の展開を見守りながら進んでいく物語。そのほかにも談合や企業体質等を比較的軽めに描いているので、ページ数はあるものの読了まで時間をそれほど要さなかったです。皆さん仰られる様に池井戸潤さんに似てるかも。2012/03/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4059942
  • ご注意事項