文春文庫<br> ペルシャの幻術師

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文春文庫
ペルシャの幻術師

  • 著者名:司馬遼太郎
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • 【Kinoppy】文藝春秋 時代小説フェア ポイント30倍!(~2/3)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167105921

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内容説明

十三世紀、モンゴル軍に占領されたペルシャ高原の街メナム。そこにはモンゴル軍の司令官、大鷹汗ボルトルからの求愛に悩む美姫、ナンの姿があった。ある日、ナンは市場で青い衣をまとった不思議な人物、アッサムに出会った。アッサムは幻術によって、ナンにこれまでにない快楽を味あわせ、さらにボルトルをもその術中に陥れていく。初めて司馬遼太郎の筆名で書かれた幻のデビュー作である表題作など初期の作品全八篇を集めた短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪風のねこ@(=´ω`=)

153
一般に言うファンタジー以上に幻術的な表現。なんだけれど人物や世界はしっかりとした現実的な描写で、その落差を充分に楽しめる。陽と陰との境目を探る感覚は、芥川龍之介の地獄変に似た妖しさがある。まぁ境目と気が付いた時にはとっくに越えちゃってるんだけれども。幻術ってのは人の欲を上手く手玉にとって絡め取るのが特性であり、聖人君子の様に振る舞うのでは無く欲望を滾らせ迸らせる様に活き活きと描く様は、却って清々しい思いもする。そうであるからこそ、物語に出てくる女性(にょしょう)の艶めかしさが際立っている様に感じる。2017/08/19

優希

100
面白かったです。デビュー作を含む短編集。時代も場所も全く異なってはいるものの、幻想的な雰囲気を纏っていました。陰と陽の間にあるような作品が多いように感じます。妖しくも美しい。歴史を絡めながら描かれる世界はまさに伝奇小説と言えると思いました。引き込まれない場面はありません。2018/01/13

壮の字

69
「ペルシャの幻術師」昭和三十一年。司馬遼太郎というペンネームで最初に書いた作品。皮切りの作品なのに日本人の名前がでてこない、ここに”辺境好み”司馬遼太郎のスタンスが現れているようにも思える。彼が辺境を描くと、それが旅行誌であっても、幻想的であり、耽美的であったりもする。現実世界の枠を飛び越えたような風景を展開してくれるものである。”戦国”や”幕末”は歴史作家としての生業(なりわい)であって、ほんとうに描きたかったのは”大陸”それも辺境だったのかもしれない。彼の最後の小説もまた『韃靼疾風録』だったし。2018/11/21

pdango

67
★★★☆☆昨秋、司馬遼太郎記念館の企画展『梟の城』に行き、忍者づいた弾みに買った1冊。つい、果心居士の幻術にかかってしまったように、マニアック?な本に手を出してしまう記念館の魔力。面白くないわけじゃないけど、波に乗りきれず。2019/06/01

TATA

56
職場文庫から。司馬遼太郎さんのデビュー作を含む初期の作品集。表題作に加え、モンゴルを舞台にした作品や忍者譚と幅広い作品バリエーション。確かに娯楽色の強い作品群ではあるが筆者一流の歴史に対する深い洞察も見受けられ興味深く一読。作品もそうだけど、当時の文壇に関する記載にも詳しい解説を読んで更にふむふむと。好みなのは深い歴史洞察が感じられる「兜率天の巡礼」。2018/11/25

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