内容説明
センター倫理にこんな利用法があったなんて! よく練られた良問の面白さを堪能するうちに、いつのまにか世界の哲学と宗教のポイントをおさえられる画期的な書。受験にも、ビジネスにも、教養にも!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いろは
12
あとがきにて、著者が「現代のソクラテス」という程、池田晶子に影響されている事が判明。私も彼女の文才に惹かれているから驚きだった。哲学や宗教の作品に、聖徳太子、夏目漱石、福沢諭吉が登場するのが意外だった。歴史上の登場人物と知識の教科書のような気がするから、勉強が好きな人にならオススメ。しかし、哲学や宗教に関わる全員が載っている訳ではないのが落ち所。難易度的には、「はじめての」と書いてあるけど、中間ぐらい。特に哲学は、本質的な事はこの作品を読むだけでは分からないから、もう一段階落とした作品の方が良いと思う。
みどるん
9
実存は本質に先立つ。これって結局、ごまかすことなく、自分の現実を見て受け入れろってことですよね。思想解説の後に復習という形で問題を載せた方が取っつきやすいと思う。2015/03/15
のりまき せんべい
2
すべてのものは無条件で独立して存在しているのではなく、他のものと支えあい、相互に依存している。これが存在の法で縁起の法とも言います。p602016/04/18
totuboy
2
人間の色々な問題を解決していくためにも哲学は非常に重要な学問だと思うのですが、高校の公民ではあまり『倫理』は教えられていません。高校生ぐらいが考えると本当に面白いのに、もったいない。この本は大人が「教養」として身に着けておくべき古今東西の哲学を網羅的に取り扱っているところがいいです。また、センター試験の問題で実際に解き進めていくことで、理解も深まっていきます。2015/01/31
インドアな人
1
哲学について興味があって、その足掛かりとして本書を読んだが、入門書として凄く良かったと思う。2022/04/16