内容説明
人死にがあったところに霊が出るのはわかりやすい話だが、「店」というのもまた怪とは密接な間柄にあるということをご存知だろうか。人と金が集うところ、怪あり…と言っても過言ではない。食欲、性欲、金銭欲、そこにはありとあらゆる欲が渦巻き、負の念が逆巻いては躍りくねり、訪れる者を飲み込もうと待ち構えている。楽しげに食事や買い物をする我々のすぐ横で、闇はぱっくりと口を開けているのだ……。飲食店から水商売、コンビニからクリーニング店まで、恐怖箱の人気怪談作家陣が「店と客、商売に纏わる怖い話」をテーマに今年も絶品恐怖を集めてきた。真の怖さを競う年に一度の実話怪談アンソロジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
54
序盤、これはハズしたかな・・・とも思ったが杞憂だった。徐々に厭な空気感が増していく。お店まつわる怪異を集めて一冊だが、訪問や買い物という行動は怪異現象とはホントに相性が良いのだな。自販機から会社まで、ある意味幅は広いのだが、やっぱり飲食店絡みは格別に怖いかも。ねこや堂さんの『姿見のある店』では、居抜きで開店した店の姿見にチラッと映る女性の姿、だが次々起きる凄惨な事故・・・。他にも興味深い“実話怪談”が多数あり。2025/12/22
HANA
27
実話怪談集。今回は店・客縛りという事で企画自体は面白かったと思う。ただ全体的に話自体はどうもパンチの効いたものが少なかったように思える。「鱗紋」とか光るものがあるだけに残念。それに総勢13名が書いているというのに、どの話もあまり見分けがつかない。一つくらい読みながら震え上がる話があってもよかろうに。と先のレビューで気がつかされたが、なるほど文体が似ているのか。先人を越えるというのは、なるほど難しいものである。2012/12/06
tow
12
なかなか読みやすく、面白かった。怪から逃げる人、逃げられる人、どうしても無理な人。生きていても死んでいても正しく様々であった。2016/12/11
海星梨
9
KU。怖いのは怖いんだけど、「おぉ……」みたいなのはなかった。でもいくつか背筋がぞわってなって「これヤバくね?」みないのがある。2023/03/15
パブロ
6
この本を読んで、実話怪談の文体ってもんをつくづく考えさせられた。な〜んつって、堅苦しいことじゃないんです。ただ、平山夢明によって確立された実話怪談の文体を、みんななぞっているだけじゃないかな〜なんて思ってみたりして。だって、この文体を身につけたら、結構楽に怪談話が書けそうなんだもん。じゃあ、お前書いてみろよって言われると「ごめんなさい」なんだけど。ってなわけで、このアンソロジーも「平山文体」のために、一人ひとりの個性が埋没しちゃってて、面白い話があるだけに惜しいな〜。2012/12/06
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