内容説明
阿弥陀仏の名を称えるだけで、だれでも浄土(安楽)に生まれることができる──。法然や親鸞がその解釈に骨身を砕き、長く日本人に親しまれてきた浄土仏教の最重要経典。煩悩に縛られ、悪行をやめられぬまま、混迷を極めた世の中を生きるごく普通の人々。そうした凡夫を救うために四十八の誓願をたてた法蔵菩薩は、想像を絶する修行を経て阿弥陀仏となり、誓願のすべてを実現する。この阿弥陀仏の物語を、釈迦はいまだ悟りに到達できない阿難に向けて説く。全文の漢訳と読み下し、さらに懇切丁寧に施された解説により、万人のための宗教というその核心が鮮やかに立ち現れる。文庫オリジナル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
加納恭史
17
仏教は難しいとばかり思っていたが、この本はわりと気楽に読めるので、お薦めかな。天界の美しさを知り、輪廻の知識があれば十分に読める。注意してキリスト教と比較すると大まかには同じかな。両方とも天国を目指しているのは同じ。親鸞が重視した教典だから、確かに分かり易いことだろう。大乗の教典だから慈悲に溢れている。この本は注解本であるから、著者は大まかに仏教の基本を解説しながら、この教典を解説する。「因果応報」、「三毒五悪段」、「悲願」などがメインテーマです。語り手は法蔵菩薩、後の阿弥陀仏。雄大な天国、天界作り。2022/01/14
kichy
4
阿弥陀仏が「名」となり、私が「名」を聞き、称えることで阿弥陀が私の中ではたらき、真理の道に歩むことができる。称名により真実につながることが可能となる。念仏がなぜ救いとなるのかという問いは難しい。しかし、壮大な阿弥陀仏の物語を知り、阿弥陀仏の願いが自分の中で響き、世界に阿弥陀の声、慈悲が遍満していることを感じることができれば、その問いに対する答えの片鱗が多少は見えてくるのかもしれない。このような思想を生み、多くの人々の心を捉えてきた浄土教の教えを理解する前提として無量寿経の大意を知ることができて良かった。2025/10/04
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