内容説明
2017年放送の大河ドラマのヒロイン・井伊直虎。時は戦国時代。曽祖父は毒殺、祖父と父は戦死、そしてかつて愛した元許婚は謀殺……。井伊家の男が次々と世を去る中、女として生まれた直虎は“男”となって家を差配し、ついに滅亡寸前の家を大名へと押し上げる。しかし、彼女の史料はあまりに少なく、井伊家の系図にすら名がない。はたして彼女は、何者だったのか? 本書は、直虎の過酷ながらも美しき生涯を、現地取材と史料から解き明かしたもの。写真・図版・地図約90点と、「特別史跡ガイド」が付いた決定版。◎いつ、どこで生まれたのか?◎なぜ「直虎」と名乗ったのか?◎いかにして今川家の圧力に対抗したのか?◎どうやって井伊直政を、家康と対面させたのか?◎いかなる最期を迎えたのか? 謎の真相が次々と明らかに!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あん
64
2017年大河ドラマのヒロイン・井伊直虎は、「女でありながら、男として生きなければならなかった。出家しても尼となることを許されず、次郎法師という僧名を背負い、井伊家を守るために還俗して、男を装った」人物です。 直虎がいなかったら、幕末の大老・井伊直弼までは繋がらなかったんだなと考えながら読みました。井伊宮の地から出たことがなかった直虎の、過酷なまでの生涯が解き明かされている一冊です。写真や地図から構成された、井伊家所縁の地の「特別史跡ガイド」も満足です。2016/12/03
ゆずぽん
26
大河ドラマが面白くて直虎のことが知りたくなり手にした本。 桜田門外の変で井伊直弼は有名ですが、祖先である直虎のことは知らずにきました。50年弱と言われる生涯は井伊家が繁栄していくうえでの礎そのものでした。直虎に関して残っている資料は極端に少ないらしく、そんな中憶測で綴っている場面も多いですが、大満足の一冊でした。2017/04/05
スー
19
井伊家の歴史と女性の井伊直虎が井伊家の当主になったのか?直虎から直政に井伊家が受け継がれたのかが読みやすく分かりやすかったです。確かドラマが始まってまもなく新聞に直虎は男と書かれた資料が見つかったとありましたけど、どうなっちゃうのですかね。今後の直虎に注目です。2018/06/10
薦渕雅春
19
大河ドラマをより理解するために買った。江戸幕府・江戸時代における有名な大老・井伊直弼 に繋がるのが井伊家・井伊直虎だったんだ。井伊直虎に関する史料は極めて少なく、大河ドラマが始まった頃にも 女性だったのかどうかも諸説出てたような気がする。直虎は亀之丞の二つくらい年上だったのではないか、との説も上手く語られている。浜名湖の北東に位置し、水を神聖なものとする井伊谷という地域で生涯を送った直虎、菩提寺で井伊家とつながりの深い龍潭寺で出家して 次郎法師と名乗った。虎松の成長、井伊家の発展に直虎の踏ん張りがあった。2017/05/04
Sakura
14
大河ドラマは結局見なかったけれど、井伊直政を徳川家四天王の一人とした立役者ともいえる直虎のことが知りたくて。井伊家の成り立ちから、いかにして戦国時代に直虎が井伊家と直政を守り続けたか、幕末まで続く大名のとなった井伊家の歴史がわかる。それにしても直虎の資料は少なかったらしく、言ってみればほとんどが状況証拠。作者の想像的直虎の記載は逆に興ざめしたので、不要だったかな。2018/05/27
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