角川選書<br> 忍者の歴史

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角川選書
忍者の歴史

  • 著者名:山田雄司【著者】
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • KADOKAWA(2016/04発売)
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  • ISBN:9784047035805

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内容説明

なぜ、「Ninja」は世界を熱狂させるのか? 作られた忍者像を一新!

一口に忍者といっても、時代によってその姿を変えてきた歴史がある。あるときは城を守る警備員、あるときは敵地に攻め込む戦闘員、あるときは村人に扮するスパイ……。今まで解明されることのなかった忍者の謎を、忍術書「萬川集海」や、数々の古文書などの資料を読み解き、歴史の観点から明らかにする!

【目次】
序章
第一章 戦後時代の忍び
 一、忍びの起源/二、伊賀と甲賀/三、「忍び」の実際/四、伊賀衆の活動
第二章 兵法から忍術へ
 一、中国兵法の受容/二、日本的兵法書の編纂/三、軍学書の成立/四、忍術書の成立
第三章 忍術書の世界
 一、忍びとしての心構え/二、忍び込みの実際/三、忍びの身体/四、忍具/五、情報の伝達
第四章 江戸時代の忍び
 一、織豊期の伊賀/二、江戸暮らしの伊賀者・甲賀者/三、各地の忍び/四、江戸時代の忍術
終章 変容する忍者
 一、近世から近代へ/二、伝承される忍術
あとがき
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

jjm

11
Neflixで「忍びの家」を見たのが契機。忍びの起源を鎌倉時代の悪党に求めると、傭兵、強盗、博打を生業にしているので現代で言う反社組織だろうか。忍びの最も重要な職務は諜報活動であり、とにかく生きて(逃げて)情報を伝えることだったので忍術書に武術関係の記述がほとんどないというのは驚きだった。服部半蔵は父が伊賀出身ではあったものの、伊賀同心を配下に置いて武功を立てたのであり、忍者ではなかったというのは知らなかった。食料がなくなったときに、一日一夜に360回唾を飲めば何十日も死なないという術?には笑ってしまった2024/04/18

getsuki

11
「忍者」に関する知識は本当なのか?現存する史料を元に、時代時代を生き抜いた忍者の姿を浮き彫りにする一冊。あまり知られていない一面もうかがえて面白かった。2016/07/27

MUNEKAZ

9
忍者の実態について実証的に迫った一冊。中国から入った兵法書に修験道などの要素を加えた中世の兵法が、近世になって統治法として「兵学」に再編集される中で、そこから抜け落ちた呪術的な部分が「忍術」として民間に残っていったというのは面白い。ドロンと消える忍者のイメージにも、きちんと理由があったのだ。また太平の世に入り、実践の機会が失われる中で、忍術が「耐え忍ぶこと」を美徳とする精神的なものに変容していく流れも興味深かった。2018/03/25

邑尾端子

7
どちらかといえば歴史学よりもサブカルチャーや歴史読み物で取り上げられることが多い「忍者」というテーマについて、歴史研究の視点から網羅的に読み解いていく一冊。史料から実態を明らかにするとともに、どうやって現代でもてはやされる「忍者」のイメージが出来上がったのかも考察している。既知の内容も多いが、持っておきたい一冊。2016/06/05

さとうしん

6
江戸時代に忍術は武術の流派のようになっており、道場を開いていた(らしい)という話が面白い。近現代の忍術の展開は歴史学というより民俗学の領域ではないかと思った。2017/12/20

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