内容説明
2015年3月、陸上短距離の桐生祥秀選手(東洋大)が米国の大会で、追い風が吹いていたため公式記録にはなりませんでしたが、100メートル、9秒87というタイムを記録しました。乗り越えるのは不可能とさえ思われていた〈10秒00の壁〉が破られるのも、遠い日のことではありません。超人的な肉体の外国選手と比べて小柄な日本人の努力と進化を描きます。短距離走のタイムをわずかでも縮められるヒントが満載です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カシュー
2
100メートル走で9,99以下のタイムを出すことがどれだけ大変なのかがわかった2016/10/29
あお
1
山縣選手は、まだ陸上を本格的に始めていないころから、すでに合理的なフォームを身につける素質を持っていたということに驚き。大根切り走法。記録は追いかければ追いかけるほど逃げていくもの。一番印象的だったのは「壁を感じるこころのしくみ」五円玉実験にハッとしました。何か目標を設定して行動するとき、無意識の中で勝手に実体のない「壁」を作り出すことがある。先駆者が壁を乗り越えたあと、すでにその壁は次の目標に移るための、ひとつの課程になってしまう。目には見えない「道しるべ」ができたと言える。この論理にハッとしました。2018/09/19
NakaTaka
1
山縣選手を中心に、10秒00の壁を破るために頑張っている選手に取材。スポーツメーカーにも。そして歴史も辿り、身体面、精神面も分析する。所々にある図や写真はわかりやすい。だけど、何故か読むのに苦労した。何故かなあ。2017/01/16