内容説明
この社会にはきれいごとがあふれている。人間は平等で、努力は報われ、見た目は大した問題ではない――だが、それらは絵空事だ。往々にして、努力は遺伝に勝てない。知能や学歴、年収、犯罪癖も例外でなく、美人とブスの「美貌格差」は約三六〇〇万円だ。子育てや教育はほぼ徒労に終わる。進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が明かす「残酷すぎる真実」。読者諸氏、口に出せない、この不愉快な現実を直視せよ。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
691
すごく面白く読めた。それはみんながなんとなくそうだろうなと思いながらも、口に出すのが憚られるような話題だからだ。本書はそれをスカッと解説しているのが良かった。この本が新書大賞1位になるのも分かる。遺伝、人間社会、一夫一妻制など様々なテーマに切り込んでいるので、また読んでみようと思う。2017/02/20
ミカママ
547
ずっと気になっていた作品であり、確かに興味をそそるようには書いてあるのだが。著者についてチラッと調べたら、科学者としての背景はないらしい。ご本人が「エビデンス」と言いきる各参考文献を読んだ方がよさそう。「遺伝」についてはわたしの年齢になるとつくづく感じる。最近聞いたので印象的なのは、「子どもの身長は父親から、IQは母親から」というもの。今作で驚いたのは、他の霊長類に比較したヒトの男性器の構造について。「何が⁉️」と思ったあなた、ぜひ今作読んでみて(笑)2023/07/28
ehirano1
453
「良薬口に苦し」。「良薬」と受け止めるか「劇薬」、「絶望薬」、「致死薬」と受け止め方はあなた次第。しかし、思いの外思い当たることがあったりで、「良薬」と受け入れれば、「得意/不得意判別メーター」として有用なツールとなり得る、と思いました。2025/07/10
遥かなる想い
379
2017年新書大賞受賞作。 前評判通りの不愉快な本だった。 不愉快なのは 著者の主張がわからないからなのかもしれない。 偏見・差別にも繋がりかねない社会的タブーに 本書は堂々と触れ、読者を惑わす。 貧富・人種・性別・美醜等の話題を取り上げ、 格差が広がる現代社会を 数字で列挙しながら 延々と説明を続けてくれる ..だが 正直 海外の紹介事例が多く 著者の主張が全く見えない という不満が残る ..断片的に 興味は引く内容はあるが、 読後感はあまり良くない..そんな印象の本だった。 2017/06/17
うっちー
277
評判ほどでは。2017/04/22