竹書房怪談文庫<br> 恐怖箱 精霊舟

個数:1
紙書籍版価格
¥691
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

竹書房怪談文庫
恐怖箱 精霊舟

  • 著者名:鳥飼誠【著】/寺川智人【著】
  • 価格 ¥691(本体¥629)
  • 竹書房(2016/04発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784812443019

ファイル: /

内容説明

先祖の御霊を西方浄土へと送る精霊舟。迷わず彼岸を目指す魂もあれば、未練の舫い(もやい)を解けずに此岸に留まる者もある。そして、供養もされずに彷徨う霊たちは、俺も私も乗せてくれとばかりに、他人の舟に縋りつく(すがりつく)。しめやかに行われる盆の儀式。我々の目には、宵の水面に浮かぶ舟の姿しか見えないが、裏では霊たちの攻防、魂の葛藤が繰り広げられているのかもしれない。貴方は今、目に見えぬものを信じる、信じてみようとする余裕はおありだろうか。不思議な話、忌まわしい話、吉凶含めて「或いはそんなこともあるのかもしれないな」と思えるなら、勝ち組だ。世界は無限に広がるだろうし、心は豊かになる。いま一度明言しておくが、本書に収録された話はすべて、体験者の実在する、現実に起きた恐怖譚を聞き集めたものである。信じられないというよりは、信じたくない話もあるだろう。だがそれらを受け入れ、さらには楽しむ豪胆さこそが、この殺伐としたリアルを生き抜く術となるのではあるまいか。怪を嗜む(たしなむ)――その一歩に本書を捧ぐ。 思わず「怖い…」の声が出る。体験者の実在する、衝撃の怪異譚!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

244
精霊舟といえばお馴染みグレープの名曲「精霊流し」ですが内容的には歌と全く関係ありませんでしたね。でも実話怪談三人衆の全47話(鳥飼氏23寺川氏14高田氏10)にそれぞれの個性が出た怪談噺を楽しめましたね。『賽銭泥棒』鳥飼誠:村井さんは年末にギックリ腰になってしまい年金暮らしで貯金もなく経済的に困窮し賽銭泥棒しようと考える。彼は夕方に神社に行き賽銭箱の底に一万円札を見つけ針金の先にガムを付けて取ろうとするが中々上手くいかず遂にガムが札に付いたまま針金から外れる。くそっと悔しがり顔を上げると柿の木を見つけた。2022/04/29

☆kubo

11
「オリョウが死んだ」「内緒のコックリさん」「数珠」「膝下」が良かった。偶然にも全部鳥飼誠さんの作品でした。2018/12/10

海星梨

9
KU。まぁフツーかな。及第点だし読んでて面白いからいーけど。あとがき、こんなところで大迫さんの名前をみるとは黒ポリの大迫さんだよね? 出版年的にも。あの方、怪談も書いてたん? それは読んでみたいものだけど。2023/02/18

HANA

6
普通の実話怪談集。良くも悪くも特色と言ったものが見られない。膝から下が無い幽霊だとか、砂のいっぱい詰まった死に様だとか、もう少し突っ込めばとてもイヤな話になるだろうというのがあるだけに惜しまれるところである。2010/09/06

王天上

4
それぞれ特色のある話が多く楽しめた。「丸石」「オリヨウが死んだ」「内緒のこっくりさん」「溺れる」が印象に残っている。映画鑑賞中心になってきたので読書は当分ちょこちょこ読める実話怪談本ばかりになりそうだ。2015/08/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/639513
  • ご注意事項