創元SF文庫<br> 亡霊星域

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創元SF文庫
亡霊星域

  • ISBN:9784488758028

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内容説明

ついに内戦が始まった。かつては宇宙戦艦のAIであり、いまはただひとりの生体兵器“属躰(アンシラリー)”となった“わたし”は、宿敵のアナーンダから艦隊司令官に任じられる。“わたし”は復讐心を胸に秘め、正体を隠して新たな艦で出航する――大切な人の妹が住む星系を守るために。乏しい情報と未熟な副官、誰が敵か味方かもわからない困難な状況ながら、かつての悲劇はくりかえさないと決意して……。ヒューゴー賞、ネビュラ賞など7冠制覇の『叛逆航路』に続き、ローカス賞&英国SF協会賞をダブル受賞した、本格宇宙SFのニュー・スタンダード第2弾!/解説=大野万紀

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

80
前作が復讐のための聖杯探求の旅だとすると、今回は贖罪のための正義遂行の試み…という位置付けといったところだろうか?作者によって築き上げられた深みのある世界造形と社会構造を下敷きに繰り広げられた一見内輪ごとに感じられる今回の事件の、実はその核となる部分(ある人物の死)に全ての本質へと繋がる伏線が提示されていると考えざるを得ない。解説は今回は“静”だというが自分には激しく揺れ動いているように感じられた。2016/10/06

宇宙猫

38
★★★★★ 読むのに時間が掛かったけど、面白かった。正論くんなキャリアをSF化するとこうなるのね、恐るべしレッキー。冷静に事を処理していくブレクが、家族を思い出すように艦船時代を思い出すのが切ないけど好きな場面。2016/07/26

ゆう

33
2作目で設定を理解できてるせいか、すんなり物語に入れた。前作に比べ派手な動きはないが、陰謀劇みたいな感じでこちらのほうが僕には好み。主人公がAIだとか、三人称がみんな彼女だったりとか、SFっぽくて面白かった。間髪入れず3作目へ…2020/12/05

わたなべよしお

28
 第2部はどんな展開になるのか、多少不安を抱きながら読み始めましたが、実に面白かった。この世界にも慣れ始めたのか、すんなり作品に入っていけたし、虚々実々のやりとりに謎解きの快感もあり、さらに「正義とは?」と問いかけながら、人種、民族、社会問題なども絡ませ、見事でした。ところどころ、分かりにくいやりとりがあったのは翻訳か、それとも私の読解力か?ということで、とても面白いエピソードだったのだけれど、全体の中で、このエピソードがどんな意味を持つのかという点は全く分からなかった。早く第3部完結編を出すべし。2016/05/02

fukumasagami

25
そう、わたしはかつて艦船だった。巨大な兵員母艦と数多の属躰を制御するAIだ。個々の属躰は人間の肉体をもちながら、同時にわたしの一部であった。当時、わたしは自分を奴隷だなどとは思わず、侵略と征服の兵器であり、アナーンダの所有物のひとつだと考えていた。そして、アナーンダ自身、何千という体をもち、ラドチ圏全域に存在する。 しかしいま、わたしはこの、人間の体ひとつ分でしかなかった。2017/01/22

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