内容説明
今、病院では「患者格差」が起きている!? なぜ日本には“お医者様”任せの患者がこんなにも多いのか。「米国No.1」といわれるテキサス大学MDアンダーソンがんセンターに勤務し、自身もがんにかかった現役医師が教える、最善の医療を受けるための心得。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はちてん
34
著者が腫瘍内科医で自身もガンに罹患したというプロフィールを見て、期待して読んでみたが。そもそもタイトルが医者目線で患者を見下している。著者の意向ではないかもしれないが、医者が助けたくなる一流患者って扱いやすいということか。苦しんで辛い思いをしているのは患者である。内容を全て否定する気はないが、患者がこれだけ出来るのは、気力体力が衰える前だと思う。2016/05/07
Totchang
15
診察室に入る際にメモを持って入ることはありませんでした。逆に打ち合わせ、会合でメモを取らないことは殆どありません。診察室では患者として一方的に状態を説明するのに徹し、対処はすべて医師にお任せだったからに相違ありません。本書を読んで自分の病に自分で立ち向かわずにどうするのか、とお尻を叩かれた気分です。作用機序までは難しいかもしれませんが、処方されたおくすりについてはもう少し調べてみようと思いました。2019/06/11
くりりんワイン漬け
13
私たちにとってこの本はこれまで行ったことが正しいやり方であったことを確認できたよい資料でした。一流患者に共通することは①医療にコミットする主体性がある②情報リテラシーがある③選択・決断していく行動力④生きる哲学をもっていることだとのこと。私は④生きる哲学(順天堂医院の先生でいう「がん哲学」なのでしょうか)の上に①~③が位置づけられ、④に根幹にもっと単純なこと「生きようとする意思、生きるために何をしなければならないかと思う強い心」が存在するのではないかと感じてます。 とにかくこの本はすべての方々に推薦。2016/06/24
だいすけ
12
がんであることをカミングアウトすると本人の意思とは関係なく社会的に隔離されたように感じてしまい孤立する恐れがある。自分カルテの必要性。ジェネリック医薬品は薬の吸収を助ける基剤などに細かい違いがあるそう。へえ、知らなかったです。2019/08/25
讃壽鐵朗
9
このタイトルは内容にそぐわないことは確かだ。だが、読んで見れば、どういう意味合いで、一流と三流を使っているかが分かる。読了後は、とても安心感が得られた。一読を勧める本である。2016/06/21