内容説明
投資家と経営者の視界を晴らす世界鳥瞰図
《そのリスクは「Known Known」か「Known Unknown」、それとも「Unknown Unkownか?》
原油・為替・株価を動かすリスク5類型(宗教対立/民族意識/イデオロギー論争/民主化運動/環境問題)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
5 よういち
82
地政学という言葉が資本市場や市場経済の分野で使われ始めたのは、9.11同時多発テロがきっかけだとか。特定の地域や国が抱える政治的、軍事的、経済的な緊張の中で、地理的な位置関係によって、影響を与えるリスクを地政学リスクというらしい。◆5つに整理/①宗教対立、②民族意識、③イデオロギー闘争、④民主化運動、⑤環境破壊。◆地政学リスクを予測するのは難しい。2020/01/31
金吾
15
私の思っている地政学のイメージと異なる部分はありましたが、現在の政治的問題点をコンパクトにまとめています。第5章地政学のブラックスワンは面白かったです。2022/01/26
ykoro
9
地政学と原油価格・為替・株価などの関係を類型化してわかりやすく説明している。最初に、市場経済との関係を歴史に基づいて説明しているのも導入部分としては面白い。オスマン帝国、国民国家の概念の導入、ベネチア、ポルトガル、スペイン、オランダ、イギリス等の勃興の関係などわかりやすい。メキシコペソの暴落が79円台のドル円相場を生んだ「バタフライ効果」など多くの事例が、腹落ち感があった。中東の現代史・テロへの伏線も整理されている。類型化としては、宗教対立、民族意識、イデオロギー闘争、民主化運動、環境破壊が挙げられる。2016/05/04
しろくまZ
7
いわゆる「ジオ・エコノミクス」的な内容を扱っており興味深い。しかし、高校の世界史の副読本を読んだような読後感で、なんだかなあ・・・ 2016/06/01
Bill
5
世界を地政学と金融の観点で分析している点は面白いが、分析が表面的過ぎる感は否めない。ただ、世界の各地域の現況をざっと概観するには役に立った。2016/06/04