物語戦略

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物語戦略

  • ISBN:9784822251437

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内容説明

逆転・進出・生き残り――。
物語を武器にする会社の戦い方とは?
顧客の選択に決定的なインパクトをもたらす「シンボリック・ストーリー」を核にして、マネのできないビジネスモデルを創り出す。その事例とフレームワークを解説。
■「監修者序文」より
本書は、一般的な競争戦略の本では真正面から取り上げられることのない、「おもしろさ」に着目します。本書で取り上げる「おもしろさ」は企業の「物語」のおもしろさです。
物語は、競争戦略やビジネスモデルと結びついて、顧客や従業員をはじめとするステークホルダーを強く引き付ける力となります。それは多くの人に愛される、アイドルやアーティストの逸話のようなものです。いつしか伝説となり、共感の源として、ファンの心に刻まれます。
本書ではこのような「企業が持つ強みを象徴する物語」を「シンボリック・ストーリー」と呼びます。多くのステークホルダーの間で共有され、語り継がれることで、ビジネスモデル自体の独自性を強くしてくれるものです。
その方法論を提示することが本書の目的です。いろいろな会社の成功事例を紹介しながら、
シンボリック・ストーリーの効果を明らかにしたうえで、物語を戦略的に活かすためのポイントを解説します。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

89
伸びる企業には物語がある。物語を紡ぎ、戦略的に活用しようという本。◆企業を見ていくうえで、物語やエピソードがある企業はとても魅力的に映るのは間違いないと思う。商売をするにも、人材を確保するにも、有利に働くであろう。色んな企業のエピソードを探してみるのも面白そうだ。◆例えば、「タイタニックのルイ・ヴィトン物語」は、タイタニックが沈んだとき、ルイ・ヴィトンのトランクは沈まずに、それに捕まって助かった人がいたとか。◆自社の強みを象徴する物語=シンボリック・ストーリー。◆物語の分類:「人」「商品・技術」「組織」2020/02/03

いたろう

38
物語戦略とは、企業が持つ強みを象徴する物語である「シンボリック・ストーリー」を経営資源として、競争優位を獲得する手法。タイタニックが沈んだ時に沈まなかったルイヴィトンのトランク、社員食堂で話題になったタニタ等々。シンボリック・ストーリーが、企業や商品に対する信頼感を形成し、ビジネスモデルの模倣では太刀打ちできない優位性を創るということは理解できるが、例示されているストーリーの多くは、企業が意図せず出来上がった「伝説」のように思われる。いかにシンボリック・ストーリーを作り出すかへの言及がもう少し欲しかった。2016/06/15

きいち

33
君の提案は正しいかもしれないけどおもしろくない、という上司の言葉(ほんとに言われたら結構へこむよね)から抜け出すための著者たちの工夫。非常に読みやすい。『ストーリーとしての競争戦略』と『物語の作法』など自分も読んできた本を丁寧に咀嚼し、いまの日本の身近な事例で解説して、ちゃんと「じゃあどうするのか」まで具体的に述べてくれる。◇この手法、企業の話ではなく個人のキャリアの戦略として応用できる。面接や営業場面で選ばれている人、「紹介」のある人は確かに、「おもしろくて、人に話したくなるエピソード」を持ってるもの。2016/12/24

シン

18
仮説思考、論点思考の流れで3冊読了。前2冊のスキルをもとに今後のビジネスモデル構築のための参考として。2018/05/14

ろび

12
面白いと思う会社には、必ず魅力的なストーリーがある。本書では、そんなシンボリック・ストーリー(企業が持つ強みを象徴する物語)を持つメリット、探し方、事例を紹介している。 確かに、安全性に拘る自動車メーカーは幾つもあるけれど3点式シートベルトの開発と特許無償公開のストーリーを知るとボルボが特別安全性を追求してる会社に見えてくるし、ずっと印象に残る。 個人的には「悪ガキを採用する」ことを決めている玉子屋のストーリーが面白かった。2019/04/19

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