講談社現代新書<br> 漢字と日本語

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講談社現代新書
漢字と日本語

  • 著者名:高島俊男【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 講談社(2016/04発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062883672

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内容説明

「外来語」はいつからあるのか?「復原」と「復元」、「降伏」と「降服」のちがいは?「空巣」の意味は、年寄りだけの家!?「健康」「積極」「場合」は中国が日本から取り入れた外来語だった。俗字、異体字、略字の由来は?読んだその日からつい誰かに話したくなる漢字雑学の数々。中国文学者が漢字と日本語の面白さを洒脱に書き下ろしたPR誌「本」の人気連載、新書化第二弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

27
必ずしもタイトルから想像される内容ではなかったが、なんかじいちゃんが孫に語りかけるようなこの感じ嫌いではないです。背広は英語のcivilからきているとか、日本から輸出された「空巣」という言葉は中国では「子供が巣立って家を離れてしまった家庭」を指すとか、「弔」と「吊」・「荘」と「庄」はそれぞれもと同じ漢字であったとか豆知識がちりばめられています。2022/03/23

禿童子

18
高島先生の本は九割がた読んでいる気がするけど、よくもまあ漢字ネタの話題を探してくるものですね。途中さすがに退屈な章もあるけど、読み終わると何か得した気分になれる効用があります。今の中国の人達が使っている言葉の中に「日源新詞」という日本語由来の言葉(あちらから見たら新語)が多数混ざっている事情が紹介されて面白いですね。その一方、日本では中国語を「漢文」として読み下した歴史がありますが、その過程で「けだし(蓋し)」や「するすみ(匹如身)」など由来も正体も不明の、はっきり言って誤読が生じた経緯が興味深い。2016/06/18

しんこい

7
外来語の話、日本が中国から取り入れるだけでなく中国も日本から取り入れ、しかしその大本は古典籍にあったりと非常に複雑。そのほか異体字の話や字の使い分け、お話は興味深く、漢字と日本語の深い関係を改めて認識しましたが、なぜか物足りない。著者の知識を聞かされるだけに感じた?2016/05/29

kenitirokikuti

6
図書館にて▲中国語のゴミ(拉圾)。宋代からある語だが、明らかに漢語ではない。辞書に拾われたのは、二十世紀になってから。ゴミもよく分からん語だけども…▲「蓋し(けだし)」。「けだし」は万葉集にある語だが、いまの我々が使う「蓋し」は明治以後の漢文訓読のもの▲「人事を尽くして天命を待つ」。中国語には「尽人事聽天命」(天命にゆだねる、まかせる、したがう)という言葉があるが、「天命を待つ」は江戸時代の医者、吉益東洞のもの。松陰『孔孟余話』が触れているそうな▲日源新詞。「積極的」などの「的」。元々××チック由来2020/09/06

eihuji

6
著者はアカデミックな知識を親しみをおぼえるわかりやすい言葉でつたえる名人である。 出来のわるい教え子はうっかりするとすぐに置き去られがちになるがわからなくても面白い。 国語審議委員会とか常用漢字を妄信するのはやめねば! 2018/12/30

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