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内容説明
センバツ史上もっとも悲劇的な逆転試合、涙のエース・宮田正直のその後にはさらなるドラマがあった。勝ち取ったプロ入りと挫折、打撃投手としてのリスタート、そしてアクシデント。頭に打球をうけ、あの甲子園決勝の敗北までをも忘却するほどの記憶障害……。宮田の人生を軸に、あの春に交錯した野球人たち――元木、種田、そして上宮と東邦双方の監督らの、まぶしき野球人生の光芒を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ライアン
19
1989年春。主砲元木大介率いる大阪上宮と左腕山田喜久夫擁する愛知東邦という当時の高校球界二大スターの対決となった選抜決勝は球史に残る悲劇的な幕切れを迎える。その時マウンドにいた上宮の2年生エース宮田は奇しくも10年後打撃投手中に頭部に打球が当たり昔の記憶を失くす…。上宮東邦両校の監督、選手の決勝それまでと、それからを綴ったノンフィクション。決勝は見れなかったけど2年連続で甲子園にやってきた彼らの試合はTVで何度も見てるし世代も近いので感情移入し読めて凄く面白かった。2016/05/06
fwhd8325
18
甲子園は、数々のドラマを産んできた魔境のような場所。時間にすれば、わずかな時間を切り取り、そこにいた選手、監督の人間ドラマが、想像を超えるものであり、濃密といっては失礼なくらいのものです。野球とは人生というように、まさしく凝縮された人生ドラマのようです。2016/05/21
SU
4
八幡商戦で元木大介さんが監督にブチ切れられていたのを今でも覚えてます。でも、この本を読んで元木大介さんの印象が変わりました2017/05/01
おおきなかぶ
4
著者渾身のノンフィクション。当時の上宮高校では元木選手、種田選手の印象が強く、一学年下のエース、宮田選手は覚えていなかったが、記憶を失くす程の事故を負っていたとは。怪我をした宮田選手の周りのサポートにも胸を打たれました。やはり、球児にとって甲子園は魔物の様な魅力が有るのだろうな。2016/06/03
ponchang
4
「あの夏」と同じ年の「あの春」の話。甲子園はほんとにすごい。2016/05/19