内容説明
【英国推理作家協会賞ゴールドダガー賞受賞】満員のバスのなかでひっそりと死んだ老人は、元スパイだった。誰も注目しない死に目を留めたのは、〈泥沼の家〉のリーダー、ジャクソン・ラムだけだったが……閑職に追いやられた情報部員たちがふたたび最前線で痛快な大活躍。好評『窓際のスパイ』に続く待望の第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit@積読消化中
61
『窓際のスパイ』からの続編。前半の展開はテンポも良かったが、なんだか後半はしっちゃかめっちゃかな感じがしてしまった。しかしこれが「遅い馬」なのだから仕方がない。今回はそんな泥沼の家を飛び出しての任務。まさかの…(涙)もあり、ますます彼らがどうなるのか目が離せなくなってしまった。このまま次の『放たれた虎』を読みます(無茶苦茶面白いというわけではないのですが、なぜか読まずにはいられないのです)。2022/10/01
Panzer Leader
40
前作を読んでいただけに各キャラの描写には違和感なくスッと入っていける。愛すべき駄馬たちの活躍ぶり(迷走ぶり?)が面白おかしく語られていく。ばらばらと思われていたそれぞれの事件が後半になるとアクションを交えながらジグゾーパズルをはめ込むように一つに纏まっていく様はお見事と言うしかない。大風呂敷を広げた割に真相そのものはちょっとしょぼいのもこの作品の持ち味か。思い切りハードではなく、さりとてコミカルすぎずそのブレンド度合いも絶妙で、まだまだ彼らの活躍ぶりが読めると思うと期待が高まる。2016/08/11
ほちょこ
39
なぜか面白いのに読みにくい。ラムのような上司、絶対やだなぁと思いながらも、泥沼の家に少し憧れを感じる。この小説の魅力は一体どこなんだろうと、自分でも不思議。2018/08/14
RIN
39
何ともとらえどころのないスパイ小説(笑)。コミカルかと思えばシリアス、古臭いかと思えばスタイリッシュ、どん臭いかと思えば鋭敏。何かが始まりそうで動かない、もったりしてるなと思えば実は何かが進行中。といった感じ。極めて英国らしいと言えば英国らしい。フリーマントルのチャーリーを現代風にキャラ立ちさせたのがラム?英国vsソ連って未だ冷戦を引き摺っているというか、互いに亡霊をスパイし合ってるというか。現実でもそうだし。日本人にはリアリティなく、でも大いに興味深い。2018/05/18
うたかたの日々
31
他の方も書かれていますが、2冊目となると登場人物がすんなり入って前回よりはスムーズに読めました。このスパイ達の駆け引きや騙し合い非常に面白かった。ロシアがらみ壮大な展開と思いきや…ストーリーは好みでした。終わり方がもう少しすっきり終わらせてくれるといいんだけどね。2020/09/20
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