なぜ韓国外交は日本に敗れたのか - 激変する東アジアの国家勢力図

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なぜ韓国外交は日本に敗れたのか - 激変する東アジアの国家勢力図

  • 著者名:武貞秀士
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • PHP研究所(2016/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569830353

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内容説明

急転直下の「日韓合意」直後に実施された北朝鮮の水爆実験、そして「中韓蜜月」の終わりへ――わずか数カ月で激変した東アジアの勢力争いの本質を見逃すな! 反日政策を貫く朴槿恵政権が続くかぎり、解決の糸口すらみえなかった従軍慰安婦問題。だからこそ、2015年末の「日韓合意」は両国民に衝撃を与えた。合意によってボールは韓国に投げられたが、国家の名誉にかけて韓国をその合意を守れるかどうか、日本人は注目している。一見すると、感情で動いているかのような韓国外交だが、じつは合理的な戦略に基づいた判断を行なっている、と武貞氏はいう。中国の台頭、日本の衰退という状況下、自信をつけた李明博政権が目論んだ「日本外し」。もちろん朴槿恵政権も、その方針をしっかり受け継いだ。しかし、どこでその勝算は狂い、韓国は「日韓合意」へと舵を切ったのか。その背景を丹念に検証しながら、日本、韓国、中国、北朝鮮、そしてアメリカというアクターたちが、今後、極東で演じる勢力争いの構図を本書は描き出していく。そこで、わが国のとるべき国家戦略がなぜ「強すぎる日本」なのか、ということも、読了後、腑に落ちることだろう。日韓の軍事・外交情勢を知り尽くした専門家が、日韓関係の現在地と未来を語り尽くした。〈目次〉第1章 画期的だった「日韓合意」の背景/第2章 李明博政権から始まった「日本外し」/第3章 異変を起こしはじめた韓国経済/第4章 そして朴槿恵政権は「反日」をあきらめた/第5章 数カ月で激変した東アジアの国家勢力図/終章 いまこそ「強すぎる日本」を建設せよ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ビイーン

25
韓国の外交は「勝ち馬に乗れ」という文化に従い、合理的かつ冷静な計算の上に行っていた。2011年~2013年頃の落ち目の日本より怒涛の勢いのある中国に乗り換え、親中・日本外し、反日の国際化を推進した。そして2017年の今、東アジア情勢が大きく変わる中、韓国はジレンマに直面する。この地域の平和は「強すぎる日本」が必要との意見に共感。国家間のリアリズムの前では平和憲法や抑制された防衛装備等の自虐的な日本の中級国家論は東アジアの平和に通用しなかった事に気付く。2017/01/15

魔王

13
慰安婦問題が解決したときまた蒸し返すんじゃないかと思いましたが、意外と言わなくなった感じです。けどテレビで慰安婦の銅像が各地に設置されているから何ともって感じです。反日症候群というのを聞きなるほどと思いました。国の立場がやばくなるとすりかえるのは、不毛だと思います。向き合うのが誠意というものなんですが文化が違うのでなんとも。国単位で見ると日本の立場は東アジアでは狭いですが、国民の意見を聞いてみたいですね。2017/12/25

Kentaro

8
本書の主張は、19世紀以降、韓国は時の最強の隣国に国家の命運を託してきた。 清国が最強の時は清国に属し、ロシアが強く見えればロシアとの連携を模索し、日本が日清、日露戦争に勝利した後は、日本に命運を託した。その国際法的手続きが1910年の日韓併合であったはずだ。 日本の敗戦の後はアメリカに頼り、日本が経済復興すれば日本を利用しようとする。そこに中国が経済的に台頭すれば、中国に再び従うといった具合だ。 日韓関係を回復したければ、強すぎる日本、とてつもない日本を韓国に見せつけることだと主張している。2018/09/17

Meistersinger

5
延世大で教授だった武貞氏の韓国外交観察記。安倍政権の対韓政策を描き、韓国の事情を描いている。「自虐的な友好至上主義ではなく、日本は強さを誇示していくべき」というところか。2016/06/03

gauche

4
韓国の外交は「現実主義」に基づくもので、今後のこの路線が揺らぐことは考えにくい。日本が国力を上げない限り、韓国が妥協・譲歩することはありえないというところか2017/01/05

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