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内容説明
「ゲーテと聞くだけで、いまでも背筋がしゃんと伸びる気がします」とドイツの文豪ゲーテをいまなお敬愛する、漫画家・水木しげる。戦地に赴くときも肌身離さず持っていた座右の書『ゲーテとの対話』(エッカーマン)をもとに、ゲーテの名言・箴言を水木流に読み解く。水木ファミリーへのインタビューやゲーテの思想に通じるアイロニーたっぷりの短編『剣豪とぼたもち』も収録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
75
水木さんが語るゲーテの名言集。水木さんは戦争に招集された際にゲーテの言葉が書かれた文庫本を持って行き、いつも身に着けていたらしい。いつ死ぬか分からないという恐怖を克服するために哲学を読むようになってゲーテに辿り付いたとのこと。人生に迷いや不安は付きもの。そんな時に頼るのはやはり人生の先輩たちの言葉ということか。ゲーテの作品は未読で名言も初めて目にするが、分かったような分からないような。そこに付記された水木さんの体験を読んでなるほどと。自らを水木さんと呼ぶ語りの方も面白くて、中には名言のようなのもあった。2019/07/25
keroppi
61
水木しげる先生が、こんなにゲーテに心酔していたとは知らなかった。戦地にも「ゲーテとの対話」を持って行っていたそうだ。一つ一つの言葉が心に刺さる。「ゲーテとの対話」読みたくなった。天才とは何かについて「ほかの人びとには青春は一回しかないが、この人びとには、反復する思春期がある」私は決して天才ではないが、ドキドキワクワクは、感じていたい。2019/01/26
真香@ゆるゆるペース
59
図書館本。昔読んだ水木先生の著書に、ゲーテの言葉が引用された一節が出てきたのを覚えている。当時は「ゲーテねぇ、ふーん」と思っただけだったけど、ふと気になって読んでみたくなった。ゲーテの言葉は、至極真っ当でスケールが大きく頷けることが多かった…けど、ゲーテよりも水木先生の話の方がやはり面白かった(笑)。先生の注釈やエピソードを介すると更にとっつきやすくなる感じで、ゲーテの入門書としても最適な本だと思う。可愛い目玉おやじのイラストがちょいちょい出てきて、ほっこりしながら読めるのもいい。2019/05/13
イプシロン
35
ゲーテの思想から学ぶ、あるいはゲーテその人を知るためには、やはり彼の著作を読むに限る。いうなれば、本書に収録された93の箴言はおまけであり、メインは水木しげるの言葉だといえる。10代後半で将来召集されて死ぬかもしれないという切迫感。その中で「人生ってなんだろう」と思索した水木。その真剣さに心打たれた。実感として自分が死ぬという恐怖にさらされてこそ、人は真剣になれるのだとつくづく思った。第2章を締めくくる、水木が25歳のときに母を励ますために書いた手紙に深く感動した。2度も読んでしまったが、また読むだろう。2019/02/07
イプシロン
32
(再読)水木しげる目線で、ゲーテの思想・価値観を探求するような読み方をしてみた。そして思った。もっとも重要なのは自己のなかにある自然の力を十分に発揮させること(古代ギリシャ的に言うなら、自己のなかに自然(ピュシス)と法・規範(ノモス)があることを知り、両者を上手く働かせること=自信もつこと。ただし、ノモスの半分はデモーニッシュであることを知っていること)。その為には自然を観察してノモスのどこがデモーニッシュであるかを知っていることが必須条件となる。ノモスもまたピュシスの一部であると。とても強い意思をもって2022/05/18
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