VW不正と中国・ドイツ経済同盟~世界経済の支配者か、破壊者か~

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VW不正と中国・ドイツ経済同盟~世界経済の支配者か、破壊者か~

  • 著者名:真壁昭夫【著】
  • 価格 ¥1,287(本体¥1,170)
  • 小学館(2016/04発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093884655

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内容説明

世界経済の支配者か破壊者か。悪夢の予言書。

 21世紀は中国とドイツの時代といわれ、両国の経済に世界の注目が集まっている。その両国がフォルクスワーゲンの中国進出を契機に急激に接近。2015年秋に発覚したフォルクスワーゲン不正がさらに蜜月化に拍車をかけ、中国とドイツは一種の経済同盟となりつつあると筆者は予言する。
 巨大な経済力を有するこの経済同盟は、世界経済の支配者なのか破壊者なのか。
 ともに覇権主義を抱える新たな経済勢力の動向と、世界恐慌を引き起こしかねない危うさをレポートする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

23
中国経済の問題点とドイツ経済の問題点を並べて、たんに両国の協力関係をまとめただけの論であり、興味深い分析もないので、なんの感想も出てこない。それにつけても国と国との友好関係というものは、つくづく経済的関係によるものだと両国の関係をみていて思う。数年前までは、ドイツは同じ敗戦国として、日本と同じ自由主義陣営の価値観を有するものと信じていたのだが、今ではドイツは日本をほとんど無視している。だが私はそれでいいと思っている。二度の大戦でドイツが敗戦したのは、ドイツ人というのは観念論的すぎて危険ということ。2017/06/19

Kazuo Ebihara

4
アジアで覇権拡大を図る中国と、欧州で覇権拡大を図るドイツが経済、産業両面で補完協力関係を強めている。 戦後の世界秩序が、「米国一極」中心から、「中国・ドイツ」中心に変わろうとしていると説く。 その象徴的存在が、ドイツのフォルクスワーゲン。 中国での製造、販売拡大により世界最大の自動車メーカーになった。 その途端に、排ガス不正問題がアメリカで発覚。 巨額の罰金が課せられることとなった。 米、中、独の覇権争いから目が離せない。 米国のバーボン、中国の紹興酒、独国のビールの酒権争いからも目が離せない。 2016/02/23

Micky

3
米国の地盤沈下の中で、チャイナリスクをドイツの覇権主義と絡ませた視点から述べている。中国崩壊リスクは流行り言葉になっているが、ドイツを絡ませているところがユニークといけばユニーク。しかし著者の危惧は正直ピンとこない、最終章の日本の進むべき道は月並み。申し訳ありませんが退屈でした。ちなみに、VWは本書とはほとんど関係なし。私は車がすきなんでこのタイトルにひかれ手にしたもの。又懲りもせずタイトルに騙された!2016/04/05

有海2000

1
中国分析についてはGDP等偽装統計に関する視点・資料が抜け落ちている点が気になる。中国とドイツの同盟が多極化という状況を生み出すと言う分析についてはアメリカの金融とドルの底力を侮っているように感じる。なによりタイトルにあるVW不正に関して新聞雑誌以上の内容が何もない点が問題。読みたい人は新品を買う必要なし。古本で充分。2016/06/28

あじさいかあさん

1
中國とドイツ、全く違う価値観を持つ国のようで、実は覇権主義という似たような傾向を持つ国同士らしい。近ければきっと争ったであろうが、適度に離れているという距離が幸いし、お互いの弱点を補完しあい結び付きを強めているという。アメリカ連合と対抗する勢力となっていくのなら厄介なことですね。2016/06/27

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