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内容説明
経済協力開発機構(OECD)による生徒の学力調査(PISA)で、フィンランドの子どもたちがトップの成績を挙げて以来、その教育のあり方に注目が集まっている。またフィンランドは、世界経済フォーラム(WEF)の国際競争力ランキングでも、何度も1位に輝くなど、経済的にも発展している。充実した福祉、女性の社会進出、透明性の高い税金の使途……日本とは対極的とも言える、その成長の秘密は、どこにあるのだろうか。現地の大学院留学など、フィンランドで過ごした貴重な体験をもとに語る、“不思議で豊かな国”の素顔。【目次】はじめに へえー、フィンランド? 日本人には馴染みの薄い国だが……/第1章 不思議でとても豊かな国~失業率二〇%から国際競争力一位へ/第2章 学力一位のフィンランド方式~できない子は作らない/第3章 税金で支えられた手厚い社会~独立心が旺盛でたくましい女性/第4章 日本と似ている? フィンランド文化~異文化コミュニケーション/おわりに
目次
はじめに へえー、フィンランド? 日本人には馴染みの薄い国だが……
第1章 不思議でとても豊かな国~失業率二〇%から国際競争力一位へ
第2章 学力一位のフィンランド方式~できない子は作らない
第3章 税金で支えられた手厚い社会~独立心が旺盛でたくましい女性
第4章 日本と似ている? フィンランド文化~異文化コミュニケーション
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
63
OECDの行った学習到達度調査において、総合及び「科学的リテラシー」などの各部門で軒並み上位にランキングされ、にわかにフィンランドの教育に注目が集まり、日本からも次々に視察団が訪れているらしい。秘訣というほどのものもないようだが、小人数教育と教員の質の高さに負うところは大きいようだ。また、現在はそうではなくなったが、大統領も首相も前任者は女性だった。これも大きな特徴だろう。また、料理やお菓子のまずいのも有名だ。網羅的にフィンランドを語っているのだが、全体に真面目過ぎだ。もう少し、ユーモアが欲しいところ。2012/07/11
やすらぎ🍀
49
感想を書かずに手放すことにしました✨2018/12/31
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
39
OECDの学力調査で好成績を残し続け注目を集めているフィンランドの“いま”を、同国の大学院で学んだ経験を持つ著者が紹介した一冊。やはりその教育制度の充実っぷりには目を見張るものがあり、教育を国をつくる根幹と位置付け、誰もがその能力を伸ばせるような条件を整えようとする姿勢は、競争と管理の教育が幅を利かす日本で子どもを育る自分からするとうらやましいばかり。手厚い福祉政策をとり、その税負担が大きいながらも経済成長を続けているという事実にも興味がわく。日本のこれからを考えるうえで、踏み込んで学んでみたい気がする。2014/03/04
tetsubun1000mg
38
ニュージーランドと同様に30歳代の女性が首相を務める国で、ロシアの脅威からNATO加盟を表明するなど気になっていたので選ぶ。 100年前は当時のソ連に4年間に及ぶ戦争を仕掛けられて、自国の領土分割や巨額の賠償金により危機的状況に陥った歴史を持っていたことを知った。 5月に日本を訪れたサンナ・マリン首相は、2019年に34歳で首相に選出された事も現在の日本では考えられないが、この本で少し理解することができたかな。 高福祉・高負担の社会、国民と政府に対する信頼関係が根本にあるように感じた。 大変興味深い本。2022/06/20
kinkin
35
森と湖の国、フィンランドぐらいしか印象がなかったが、この本を通じて この国の文化、教育、社会の一面を知ることができた。フィンランド語は相当に難しいそうだ。いつか生のフィンランド語を聞くことを夢見て本を閉じた。2014/03/12