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内容説明
<p>「問題を解決することと、問題を見つけることは、まったく異なった能力である」――シドニー・フィンケルシュタイン(『名経営者が、なぜ失敗するのか?』著者)</p><p>◆ 問題を解決する前に「発見」せよ ◆</p><p>問題を解決するには、まず「問題」がわかっていなければならない。
企業をはじめ、多くの組織において問題は隠れてしまい、いくら問題解決法を知っていても、
「解決すべき問題」が何か、わかっていないことが問題になっている。</p><p>問題が起こり、大事故・大惨事に発展してから解決策を見出すより、
問題になりそうなことを早くに発見し、まだ軽微なうちに手を打つことのほうが価値がある。</p><p>しかし、手遅れになってからやっと危機に気づいたり、見当違いの問題を解決しようとしている場合さえある。
現実の世界では、リーダーはまず問題を発見しなければならない。
解決すべき問題が何かを把握する。真の問題を見極めることが最も難しい課題である。</p><p>◆ 優れたリーダーが実践する、問題発見7つのスキル ◆</p><p>優れたリーダーは、危機を未然に防ぐべく、問題を発見する能力を身につけている。
本書では、150人以上の経営者へのインタビューと、
ビジネス・政治・軍事・スポーツ・医療など数々のケーススタディを分析。
優れた問題発見者となるために、リーダーがマスターすべき7つのスキルと能力を示す。</p><p>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
7
トヨタ自動車は、問題を「学び、そして改善する機会」だと捉える。したがって、問題を探し出そうとし、小さな問題をもっと大きなものに関連づけようとしている。この小さな問題はより大きな障害の兆候となるものではないだろうか。何かシステム上の失敗が潜んでいるのではないだろうか。これがトヨタの問題意識だ。トヨタは、問題の発見が遅くなればなるほど、重大な失敗が劇的に増える可能性があることに気づいている。小さな火種に早めに対応することは、時間の経過とともに急速に膨れ上がった問題の解決に努めるより、遙かに少ないコストで済む。2018/11/03
Yukihiko Yoshimine
7
鏡をよく見ることだ。そして、一時的な優性を本質的優越性または優越性永続の兆候と同一視する誘惑に負けてはいけない。2018/09/07
shin_ash
4
本書はリーダーが如何にして危機を見過ごすか、あるいはそれを回避するにはどうするかの提言である。主張は妥当でいい事言ってるし、その通りと思うが、何故かどこか表面的な印象を受けてしまう。指摘の内容は認知心理学とか行動経済学などで言われていることと概ね一致する為かもしれない。あとがきによると本書は経営学者の定性分析に基づく論考である。そう考えると、むしろ、その様な観点を経営学的な定性分析から位置付けたと理解した方がいいのかもしれない。偏見だが、経営学に社会学的な泥臭さを感じないが研究姿勢は似てるのかもしれない。2019/12/27
シノウ
3
良著。目を皿のようにして物事を観察すること、相手の意見を遮ることなく最後まで聞いてから判断すること。危機管理のエッセンスが豊富な事例とともに取り上げられている。 全部を頭に入れて判断することは難しいが、時折紐解いて危機に気づきやすい自分と組織になっているか点検していきたい。2019/11/15
メルセ・ひすい
2
13-113 赤24 ☆優れた問題発見者の心構え… ①知的好奇心 ②システム思考 ③健全な偏執狂 ★やはりハーバード大はモラルを重視していない! 強欲者の養成校! 優れたリーダーは、危機を未然に防ぐべく、問題を発見する能力を身につけている。経営者へのインタビューと幅広い分野のケーススタディを分析。優れた問題発見者となるためにリーダーがマスターすべきスキルと能力を提示する。2010/07/05