角川文庫<br> SF JACK

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角川文庫
SF JACK

  • ISBN:9784041038956

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内容説明

SFの新たな扉が開く!! 豪華作家陣による夢の饗宴がついに実現。物語も、色々な世界が楽しめる1冊。 変わらない毎日からトリップしよう!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅら

198
とてもおもしろい。参加した作家さんが豪華。タイトル通りSFで、このジャンルというのは未来の近代化した街並みとか生活が思い浮かび、カッコイイなーと思う反面、その生活って人間の基本的な部分が淘汰されてる、と思うような考えさせられる作品が多いと思う。それを無くして人間って言えるのか、それができるようになったからってなんなんだろう。人との繋がり、思いやりもなんだか希薄になるような。「世界は神様が作った時計なんじゃないかな」「どのような幸せも永久には続かないかわりに、どのような不幸も、永久には続かない」2019/08/12

papako

50
ずっと気になってたSFアンソロジー。これも豪華な執筆陣です。頭に入ってこないのもあったけど、楽しめた!冲方丁『神星伝』は、キラッキラ。山田正紀『別の世界も・・・』、途中までは惹きつけられたけれど。。。今野敏のSF期待したけど、結局自分の得意に持ってきましたか。そして一番好きなのは、やはり宮部みゆき『さよならの儀式』手話で意思疎通するロボット!そして技師の独白。ホロっときました。夢枕獏『陰態の家』これもSFじゃないけど、面白い。2016/08/22

ざるこ

34
ほぼ満足な11篇。厖大なライフログから抽出された知識を有したアバターは本人と言えるのか?韓国だったかで故人AIが話題だったが、遺された者が癒されるのならアリかなと思う。上田早夕里「楽園」はまさにその進化版。この世界はもうすぐそこまで来てる。山本弘「リアリストたち」仮想空間の住人は生身の人間をバイ菌扱い。こんな未来の形、無きにしも非ずでは?ベストは吉川良太郎「黒猫ラ・モールの歴史観と意見」死体だらけの墓穴から始まる菌の物語。死体から記憶を得て乗り移り拡がり人類の歴史を見守る。最後はもう神の様相。おもしろい!2025/11/21

タルシル📖ヨムノスキー

28
読み応え抜群のSFアンソロジー。一番のお気に入りは、なんと言っても山本弘さんの〝リアリストたち〟。リアルな世界で生きる人たちと、バーチャルな世界で生きる人たちの価値観の違い。近い将来こんなことが起こるかもしれない。そしてもう一つ。新井素子さんの〝あの懐かしい蝉の声は〟。これは単なるSFではなく、障害ということについて考えさせられる作品。昔、聴覚障害の老夫婦のそんな映画があったような。障害を克服し健常者と同じになることと幸せはイコールなのか。それにしても、SFで描かれる未来って、なんで明るくないんだろう。2020/02/27

ぜんこう

20
堀晃さんが入ってたので図書館で借りました。 堀さんの「宇宙縫合」は新今宮だの貝塚だの葛城山だの僕の出身地に近いところで話は進むけど、時空とかの話で頭がウニウニ(^^;) 一番良かったのは宮部みゆきさんの「さよならの儀式」、ロボットと人間、いったいどっちが人間らしく扱われるのか考えさせられました。2017/07/08

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