内容説明
公衆の面前で突如として姿を消した親子連れ。山のてっぺんでUFOに連れ去られた幼馴染。実家に帰省した有馬千夏の身の回りで起こった不可思議な事件は、はたして怪現象なのか、故意の犯罪なのか。そして、彼女の前にたびたび現れる“自分そっくりの幻”の正体とは。予測不能、二重三重のどんでん返しが待ち受ける、ひと夏の青春ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
52
夏の読書にふさわしいミステリ。帰省した故郷で待ち受けていたのは、不可解な過去の出来事。果たして合理的解決を与えることができるのか? 3つ目の「ボーイズ・ライフ」の謎が、最も非現実的で、思わず「こんなのありえねー!」と声を出さずに叫んだ。UFOとは、本当に何なのだろう。しかし解決には恐れ入りました。読み終わってみて、果たしてこれは長編なのか連作なのかと迷った。最近は両方の要素を兼ね備える作品が多いから、定義も流動しているかもしれない。再読してみる必要があるかな? ヒロインのその後がやや気になるんだけど。2023/08/04
じゅんぢ
34
謎自体はそこまで驚くような事はないが文章、とりわけ登場人物の心情を描くのが上手だと思う。2018/09/05
coco夏ko10角
15
東北にある実家に帰省した有馬千夏、いくつかの謎。最初の夢が一番怖い。最近の作品に比べるとちょっとぎこちない?というか作品を出す毎にリーダビリティや描写力が上がってるのだなと。2022/08/28
くろねこ
15
文庫化を待ってましたな本♡! 彩坂ワールドの持つ空気感やっぱ好き(人´_`) 夏に読みたくて慌てて読了したけど、来年夏にまた読み直そうかな。。 一つひとつの、一人ひとりの夏が何気ない謎で包まれてるようで実は深い謎に囚われてる。。 他作品も早く文庫化して欲しいなー♬2016/09/02
イシカミハサミ
12
彩坂さんだなー、という作品。 ホラー寄りのミステリー連作短編。 各章ごとに解決はするものの、 なにか違和感が積み重なって……。 彩坂さんの作品には同じような構成が多いのかな。 乾くるみのような感じかも。 とはいえ、 こちらは違和感を脇に置いて読んでも問題なく面白いし、 よくそれだけ仕込んだな、という感心が勝つので 読み切った後に徒労感を感じるようなことにはならなかった。 ただ連続して読むには負担感もあるので、 また思い出したころに違う作品も読んでみたい。2024/08/19
-
- 電子書籍
- 工業力学(改訂版) 機械系 教科書シリ…
-
- 電子書籍
- 槙田紗子&魚住誠一 東京山手線一周大作…