スポットライト 世紀のスクープ カトリック教会の大罪

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スポットライト 世紀のスクープ カトリック教会の大罪

  • ISBN:9784801907201

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内容説明

被害者の心の叫びを世に知らしめるため――
ただ真実のために――教会の闇を暴くんだ
ボストン・グローブ紙の記者たちが、巨大権力=〈カトリック教会〉の“大罪”を暴いた衝撃の実話!
世界中を揺るがせた世紀のスクープ!

2003年ピューリッツァー賞〈公益部門〉受賞!

本年度アカデミー賞 作品賞・脚本賞 W受賞! !
本年度アカデミー賞主要6部門ノミネート!
〈作品賞/監督賞/助演男優賞/助演女優賞/脚本賞/編集賞〉
映画『スポットライト 世紀のスクープ』
2016年4月15日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか全国公開

本書は、『ボストン・グローブ』紙の〈スポットライト〉チームが調べあげた情報――何十年も隠されてきた痛ましい事実と、司祭や弁護士、被害者たちの、さらに痛々しい物語で埋め尽くされている。それらがより合わさって、より大きな腐敗と隠蔽の物語が紡がれていく。ことの発端は、ニューイングランド地方きっての権力組織であるボストン大司教区の中核で起きたスキャンダルだった。この調査報道が引き金となり、アメリカ全土、そして世界中の多くの都市で同様の調査がはじまり、聖職者による性的虐待とその継続を許した組織ぐるみの隠蔽という、より大きな問題が明らかにされた。未だに懸案の問題だ。
本書にまとめられたルポルタージュは、まさしく世界を震撼させた。その深い意義につけ加えるべきことは、何もない。
――『スポットライト 世紀のスクープ』トム・マッカーシー[監督]&ジョッシュ・シンガー[脚本]

◎2002年1月、アメリカ東部の新聞「ボストン・グローブ」の一面に全米を震撼させる記事が掲載された。地元ボストンの数十人もの神父による児童への性的虐待を、カトリック教会が組織ぐるみで隠蔽してきた衝撃のスキャンダル。 ◎1,000人以上が被害を受けたとされるその許されざる罪は、なぜ長年にわたって黙殺されてきたのか……。
◎2003年ピューリッツァー賞〈公益部門〉に輝いた、ボストン・グローブ紙《スポットライト》チームによる衝撃のノンフィクション!
〈目次〉
本書に寄せて
『スポットライト 世紀のスクープ』トム・マッカーシー[監督・脚本]と脚本ジョシュ・シンガー[脚本]による声明文
序 文
第一章 ゲーガン神父の笑顔の裏側
第二章 隠蔽の循環構造
第三章 国中にはびこる虐待者たち
第四章 罪悪感に苛まれる被害者たち
第五章 全世界に波及するボストン・スキャンダル
第六章 失墜――教会に背を向ける人々
第七章 法律を超越した枢機卿
第八章 セックスと嘘と教会
第九章 変革の苦しみ
二〇一五年版へのあとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

それいゆ

67
カトリック司祭による性的虐待を描いた映画は何度も観てきましたが、すべて、一人の異常な聖職者を取り上げた作品でした。この報告書は、常軌を逸するレベルです。数十人規模の司祭の不祥事がカトリック教会を危機に陥れたのか?と予測していたのですが、途中で3桁の数字となり、さらに読み進めると、4桁の数字が目に入ってきました。信じられないというか、あぜんとしました。私は、独身の男しか司祭になれない制度そのものが元凶だと思っていますが、カトリック教会は絶対にそんなこと認められないのでしょう。新たな宗教改革が必要でしょう。2016/05/09

ネギっ子gen

57
【複数の神父による児童性虐待。虐待行為の数々の証拠があるのに、カトリック教会の上層部は、なぜ長年にわたって隠蔽し続けたのか】今のトランプ政権下だったら、こういう事件もフェイク・ニュースとして握り潰されたのでは…と懸念しながら再読。2002年に全米を震撼させた『ボストン・グローブ』の連載記事は、『裏切り』という題で一冊の本に。2015年版の本書は、記者チームの奮闘を描いた映画『スポットライト 世紀のスクープ』の公開にあわせ、新たに情報を追加。翻訳は翌年。巻末に「訳者あとがき」と参考資料。本文中に写真多数。⇒2025/04/01

oldman獺祭魚翁

37
図書館本。 アカデミーの作品賞と脚本賞を取った映画と対となるノンフィクション。一人の神父による性的児童虐待から始まり、やがて全米を揺るがすカトリックのスキャンダルとなり、最終的にボストン司教区の枢機卿が、その失態(虐待司祭を他の教区に移す事で自体を隠蔽してきた)によって辞任するまでを追いかけている。正直キリスト教の主な宗派やその違いを少し知っていても、基本的に無神論である僕には、その心情的な面を理解する事は難しい(これは殆どの日本人に言える事だと思う)…続く2016/06/11

たまきら

34
カソリック教徒が多いボストンの地方紙が、複数神父による児童性虐待を教会が組織的に隠ぺいしていたとスクープする…この本は映画上映後にまとめられているため、枢機卿になったロウらのその後がわかる。また、より詳しく経緯が説明されているため映画では(散漫になるのを防ぐためであろうが)割愛されていた情報にふれることができる。その多くには胸が悪くなる。どこの長く続く団体の隠ぺい体質と大した差はないかもしれない。でも、信徒の純真を踏みにじるという意味で、企業や政治家の背信よりも質が悪い。ぜひ多くの人に読んでほしい一冊。2021/12/19

zero1

24
子が大切なら、カトリック教会に近づけてはいけない!教会での神父による性的虐待事件をボストン・グローブ紙が追う!ゲーガン神父は130人もの児童に性的虐待をしていた。しかも上司の枢機卿はこの件を隠ぺい。同様の事件は各国で起きている。日本でも起きた。さらに08年には米ペンシルバニアで過去70年で300人の神父が1000人以上の児童に虐待していたことが分かった。こうなると性的虐待はカトリックの伝統だ。再発防止には神父の結婚を認めるしかない。ボストンの件は映画になっており、16年のアカデミー作品賞に選ばれている。2018/11/13

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