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内容説明
蝦夷・入鹿父子は六四五年の乙巳の変で討たれたが、蘇我氏は滅亡せず、以後も国家権力の中枢に位置した――。稲目を始祖とした馬子、蝦夷、入鹿の四代はいかに頭角を現し、大臣として国制改革を推し進めたのか。大化改新後、氏上となった倉麻呂系は壬申の乱へとつづく激変の時代をどう生き延びたのか。六世紀初頭の成立から天皇家を凌駕する権勢を誇った時代、さらに平安末期までを描き、旧来の蘇我氏イメージを一新する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
66
前半は心地よく読めたのだが、後半は人名の羅列だけで。。。でも、そこが新しいと思う。彼方に歴史の彼方に消えていった蘇我という族の運命を思った。2018/06/15
HANA
57
成り立ちから平安まで、蘇我氏の歴史を追った一冊。蘇我氏の命脈は大化の改新で断たれたと思い込んでいたので、その後の軌跡などは新鮮な思いで読めた。そういえば石川麻呂とかいたなあ。ただ稲目から馬子、蝦夷と入鹿までのダイナミズムと比べ、大化の改新以降はひたすら地味な感じ。その後も続いたというものの、蘇我氏の歴史的役割はやはりそこで終わったような気がしないでもない。だって後半は中級官人の動きを追って、ひたすら地味な人命の羅列が続いているし。ただそこでは奈良、平安も生き抜いている蘇我氏の逞しさを感じるような気がした。2016/07/10
もりやまたけよし
43
大化の改新のことは教科書程度の知識でした。 本書は古文書を紐解いてゆくカタチで蘇我氏の実態を描いていました。大化の改新の実態は、結局、権力闘争の果てのクーデターだったようで少しほっとしました。 権力は蜜の味で古代からずっと血なまぐさい闘争を繰り返してきたんですね。2022/09/16
イノ
32
蘇我氏と言えば大化改新によって滅されたと思いがちだが、壬申の乱とその後の藤原氏の台頭までは、政治の中心で活躍している事に新しい発見が有った。奈良から平安期にかけて藤原氏にとって代わられ、表舞台から消えつつも、しぶとく生きぬく姿が見えて、とても興味深く読み終えた。2017/06/25
kuroma831
30
古代豪族の葛城氏から律令官人としての石川氏まで続く蘇我氏を通史的に描く。乙巳の変で蘇我蝦夷と入鹿が殺されて蘇我氏は滅亡というイメージを覆す良著。大王位継承争いや政策の違い、蘇我氏内部の宗家争い、蘇我氏と非蘇我氏豪族の対立等の多くの矛盾の末のクーデターであり、その後も倉麻呂系統が蘇我氏氏上の地位を継ぎ、王家の外戚となる古代豪族筆頭格の地位を継続している。そういえば火の鳥の太陽編でも近江朝の権臣として蘇我果安とかは出てきてたね。2025/04/15
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