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内容説明
『政府は必ず嘘をつく』の続編部分、未公開情報を巻末にまとめた増補版。嘘と真実がますます見分けにくくなる今、7万4000人の失業者を出すTPPの罠、後からじわじわと危険が迫るマイナンバー制度を緊急レポート。決して騙されないための方法について伝える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
77
★★★☆☆TPPによって日本の国民皆保険制度が骨抜きにされるというのは筆者がこれまでも主張してきた。TPPで薬価が上がると、①は薬は保険外に、②自己負担が三割から七、八割に上る、③病院の診断報酬が減り、病院が倒産を回避するために自由診断メニューを増やしたり、お金のある患者を優先的に選ぶようになる。TPPで74000人も日本で失業者が出るという。TPP条約のISDS裁判によって邪魔な日本の制度は骨抜きにされるだろう。ISDS裁判は勝訴したらその国の議会を通さずに法律を緩められるのだ。2016/10/04
壱萬弐仟縁
49
TPPでも政府は噓をつく:2010年10月突如としてマスコミに現れた。投資家や企業にとってバラ色の未来。ISDS条項(企業利益を損なう規制には、国を相手に訴訟を起こす権利)付き(76頁)。従順な人間を作る教育ファシズム:アメリカの失われた10年で最も打撃の公教育。コーポラティズムで、愛国者法と落ちこぼれ法が、異なる意見をつぶす空気拡大をもたらす(146頁)。民主主義の基本は少数意見の尊重で、最後に多数決だったはず。米国から翻って日本の原発で、東電は、瓦礫処理にかかる費用を一切負担しなくていいどころか、2016/12/11
よこしま
33
増補版を出すということは、予想以上に国が危ないというサインです。◆再読することで忘れかけていたことを思い出しただけでなく、理解度が増したかも。◆原発事故の隠蔽もTPP、イスラム圏の紛争、ショック・ドクトリンのことも堤さんが根っこを掴んだ感じです。《コーポラティズム》政府が代理店を通じグローバル企業と癒着し、メディアも吸収。一部のための政治になり、国民には情報どころか選択肢も与えぬ非道。あえてリベラル×保守に見せかけ、実は両者とも企業からの献金で意味がない。デモや選挙も緻密な計算で行われていたものでした。↓2016/05/08
ごへいもち
20
いつもながら知らない事ばかり。そしてウンザリする事ばかり。怒る💢気力も出ない、じゃいけないんだけど。とりあえず何でも鵜呑みにしないことかな2021/05/24
Yuzu
16
世界はグローバル資本に席巻されている。政府も一体。 自分の頭で考えることが大事。(特にTPP) 政府は、同時多発テロや東日本大震災等の大事件で国民の注意が向いている時に、新自由主義的な政策を推し進める。米国の落ちこぼれゼロ法案では、教育現場に企業の競争原理導入し落ちこぼれが増え「経済徴兵制」で戦争へ・・。 加計学園の元凶の経済特区制度は、民間人が決めているらしい。岩盤規制や行政が歪められるといってるのは、グローバリストVS反グローバリストの争いなのかなぁ。袋とじは知る権利を奪ってると思います!2017/08/05